旅人かへらずから〜西脇順三郎

旅人かへらず    青春の時代と呼べる頃は、西脇順三郎の詩が全く理解できなかった。 僕には、彼の詩を理解できる日は来ないだろうと確信していた。 還暦を過ぎた今、彼の詩を普通に感じている自分に少し驚いている。 まあ、月並みに言えば、「年寄り」になったということなのかと思っている。  この詩は全168節から出来て…
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トルコ系民族とその大移動

 最近いろいろと話題になっているトルコであるが、今回はこのトルコの国の先祖であるトルコ系民族とその大移動にスポットを当てる。 トルコ系諸民族は古くから内陸アジアのアルタイ山脈周辺の草原の道(ステップ=ロード)で活動した騎馬遊牧民であり、中央アジアのトルキスタンに定住してからはイスラーム化して広くイスラーム世界に広がり、現在でも中央アジ…
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「街道をゆく」で出会った「日本を代表する人物」 その3 オホーツク街道 「間宮林蔵」の時空を越える旅  

 蝦夷錦を運んだ道は、大陸を流れる大河アムール川(中国名・黒龍江)を経て、中国・南京から北海道に至る、全長約5千キロにおよぶ壮大な「北のシルクロード」であった。  この北のシルクロードを歩いて清国の仮府(一時的な役所)が置かれていたデレン(現ノボリノフカ)を中心に黒龍江(アムール川)下流での調査・探検を行ったのが、間宮海峡に名を…
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津軽街道をゆく(2013年の旅) プロローグ

司馬遼太郎の「街道をゆく」は、司馬遼太郎自身が「もし自分の仕事の中で後世にまで読み続けられるものがあるとすれば、それは街道をゆくになるのだろう」と語っていたという程のもので、唯の旅行記ではない。「街道・みち」に視点を傾けることで日本そして世界の歴史を展望、最終的には「日本とは何か、日本人とは何者か」という司馬遼太郎の永遠のテーマを自らの…
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