東京散歩Ⅱ その23 旧安田庭園を散策

 夕食はJR両国駅ガード下に店を構える全国チェーンの「熱烈中華食堂日髙屋」で食べた。
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 食べたのは、旅先で食事とするのに適当な肉と野菜の両方がしっかり入った肉野菜炒め定食で、ここのは期待に違わず、激安で超オイシかった。
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 翌日の朝食はホテルの簡単ないつものもので、写真の中には実際にはホテルの朝飯として提供してなかった、昨夜のつまみの残りであるベーコンを入れて、ベーコンエッグという月並みな朝食を演出してみた。
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 そして、7月29日(金)一日の日程であるが、一日かけて両国を散歩する予定である。
 午前の最初に、JR両国駅を超え両国国技館の向こうにある旧安田庭園に向かった。
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 旧安田庭園は江戸時代には本庄松平氏(丹後宮津藩)の下屋敷で、安政年間に隅田川の水を引いた潮入回遊庭園として整備された。
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 中に入ってみると、すぐに潮入池の水位調整のために造られた水門跡があった。
 水門は隅田川の水質悪化などの理由により、昭和40年頃には閉じられた。
 同じような潮入の池は、都内では浜離宮庭園や旧芝離宮庭園、清澄庭園などでも取り入れられていたが、現在も機能しているのは浜離宮のみとのこと。
 池の周囲を回って、三代将軍家光の時代の隅田川の大洪水の記念碑となる駒止石(大洪水の調査をした阿部豊後守忠秋が馬を止めて休息したところ)などを見て歩いた。
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 池の向こうの木々の間からは、大東京のビル群が顔を出していた。
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 岩の上をよく見ると、この池に棲息しているかなりな大きさの亀がゆったりと頭を持ち上げて池全体を眺めていて、いかにも真夏の風景という感じだった。
 明治に入るとこの庭園は旧岡山藩主池田章政の邸宅となり、1889年には安田財閥の祖である安田善次郎が所有することとなった。
 その後東京市に寄贈され、1923年の関東大震災によりほとんど旧態を失ったが、再び市民の庭園として開園し現在に至っている。
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 旧安田庭園を出て、巨大ビル群の中に建つ両国中学校の正門前を通りながら、両国の街を散歩している。
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 この建物は、両国国技館と並ぶこの辺りの象徴となる江戸東京博物館である。
 ここは、もう少しあとでじっくり見学することにする。

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