奈良散歩 その38 唐招提寺講堂


戒壇の横を歩いているが、まだ紅葉には早そうである。


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 薬師寺と比較するのは適当でないと思うが、唐招提寺は草木の中に寺が配置されているという風で、歩いていても気分が高揚してくる。

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 ここから緑豊かな唐招提寺の境内の小道を、講堂に向かって歩いていく。

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 正面に鐘楼が見えるが、ここを右に迂回して講堂の前まで進んで行く。

 日本にやっとの思いで辿り着いた鑑真の心境を思いながら、ようやく講堂の前に到達した。


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 唐招提寺講堂は金堂の北隣に位置する長細い入母屋造の建築であり、奈良時代の建立時には僧侶たちが仏教研究や仏教の教義を伝授する際に用いる場として設けられた施設である。

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 またこの講堂は、唐招提寺創建時に金堂のように新築されたものではなく、当時の平城宮にあった朝廷に仕える官僚が利用した会議場である「東朝集殿」を移転し改造した建築となっている。

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 これから奈良時代の平城京を感じながら、講堂の周囲を歩いて行く。

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 講堂を横から見るとこんなであるが、中は写真撮影禁止となっているので、中には入らないでそのまま講堂裏側の方向へ歩いて行く。

奈良の都は長安の都をそっくり模して造ったので、長安の都の建物がそっくり冷凍保存されている講堂に長安の都の面影を感じながら歩いて行く。


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 一度見てみたかった講堂の裏側は、こんな風になっていた。


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