奈良散歩 その33 薬師寺西塔


これから薬師寺西塔に入る。


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  西塔は金堂の南側に、有名な東塔と並ぶ形で建つ仏塔である。

塔は東塔と同じく六重の塔に見えるような外観となっているが、裳階と呼ばれる装飾性の強い屋根が設けられているためで、実際には三重塔である。


西塔は現在のように東塔と並ぶ形で建っていたが、1528年に兵火により焼失してからは長らく再建されずにいたが、1981年に約450年ぶりに再建された。


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  ちょうど西塔内陣に設置されている「釈迦四相像」の特別公開がされていた。

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  期待しながら、静かに西塔内陣に入った。

当初薬師寺の西塔初層には、お釈迦様の生涯を八場面に分けたうち、果相の四相(成道・転法輪・涅槃・分舎利)が塑像作られ安置されていたが、多くが損傷して現在は残欠が伝わるのみとなった。


それで、2015年に中村晋也氏によって新たに造像され奉納・安置された。


写真撮影はもちろん禁止となっていたので、ネットから引用した画像で紹介する。


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  これは成道である。

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  これは転法輪である。

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  これは涅槃である。

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  これは分舎利である。

釈迦四相像は期待以上に見ごたえがあり、満足して西塔を出た。


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