「鎌倉ものがたりと横須賀ストーリー」 その25 鎌倉五山別館で昼食後、建長寺を見学
お昼を過ぎたので、建長寺の前にある鎌倉五山別館で昼食とした。
建長寺はけんちん汁が生まれた寺であり、この店では看板メニューがけんちん汁となっていた。
食べたのはけんちん汁と山菜ご飯がセットされているけんちんセットで値段は1,250円、
サッポロ黒ラベル中瓶が500円で、合わせて1,750円の豪華な昼食となった。
普段の国内旅行は車での旅が多く、外国旅行は除いて昼食で酒類を飲むことは皆無で、久しぶりに外国旅行並みに昼ビールを楽しんだ。
この昼ビールで、午後からの鎌倉アルプスハイクは中止とした。
低山のハイキング程度の鎌倉アルプスハイクだが、アルコールが入っているので道からの滑落や思わぬ事故を心配してのことだった。
30分ほど鎌倉五山別館で昼食タイムを過ごし、この店の向かいに建つ鎌倉五山第一位の寺格の建長寺に向かった。
建長寺は臨済宗建長寺派の大本山で山号は巨福山、寺号は建長興国禅寺という。
鎌倉時代の建長5年(1253年)の創建で本尊は地蔵菩薩、開基は鎌倉幕府第5代執権北条時頼、開山(初代住職)は南宋の禅僧蘭渓道隆である。
上図のような中国式の伽藍配置が特徴で、宋の万樹寺を手本に総門、三門、仏殿、法堂などの主要な建物が一直線上に配置されている。
総門は1783年の建立で、1943年に京都の般舟三昧院から移築されたものだという。
総門に掲げられた巨福山の額は建長寺10世住持で書の名手である渡来僧一山一寧の筆と伝えられている。
この総門をくぐると広い参道となり、参道の両側の桜並木の向こう側に三門が見える。
やはり建長寺一番の撮影スポットはこの三門で、実に堂々としていてまるで建長寺の主のような風格が漂っている。
この三門は1775年の建立で、2005年には重要文化財に指定された。
造りは銅板葺きの二重門(2階建て)で、初層には仁王像などを置かず、門扉も壁もない吹き放しである。
上層には宝冠釈迦如来像や銅造の五百羅漢像などを安置しているが、ここは非公開となっている。
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