金沢紀行 その17 馬坂まで歩く
しばらく歩いて行くと、「金沢くらしの博物館」がある。
金沢市内には多くのミュージアムがあるが、金沢の人たちの昔のくらしを紹介しているミュージアムが「金沢くらしの博物館」である。

ここは旧制金沢第二中学校(戦後は紫錦台中学校)の旧校舎に整備された博物館で、1899年竣工の木造校舎をミュージアムとして活用している。

博物館の建物の両翼と正面玄関には3つの尖った屋根が設けられており、地元では三尖塔校舎と呼ばれ親しまれていたという。
中に入ってみると、様々な金沢の昔の生活用具等が展示されている。


ここは、大人の着物と和傘を展示したコーナーである。

ここには、昔の暖簾が展示されている。

ほんの10分程見学して、馬坂と宝円寺に向かった。

宝円寺は曹洞宗の寺院で、1583年に前田利家が創建した前田家代々の菩提寺である。

ここは本堂であるが、御影堂は利家が伏見で徳川家康と会見した際に死を決して自画像と髪を埋めた場所であり、利家の葬儀もこの寺で行われた。

この坂が馬坂である。
その昔、小立野台地の下の農民が小立野へ草刈りに行くのに馬を引いて上ったことからその名が付いたと伝えられている。

六曲がり坂ともいわれるほどカーブが多く、曲がりくねった坂の途中には馬坂不動尊がある。

坂途中から見える景色がとても良く、手前には金沢特有の黒瓦の街並みが見えている。
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