韓のくにの旅 韓の国の旅 その35 韓国(朝鮮)の祖型はツングース系民族
鍛冶屋村では高句麗が主役だったが、ここで高句麗が活躍した古代朝鮮に触れ、朝鮮という地帯を少しでも理解してみたい。
7世紀の大陸と朝鮮半島と日本の政治情勢を見てみると、大陸では随が滅び唐となった。
朝鮮半島では高句麗、百済、新羅の3国が凌ぎを削っていた。
日本は聖徳太子の時代を経て大化の改新へと進んでいく。
朝鮮半島に住む朝鮮人は、大陸中国に住む多数派の漢民族とは民族的に違っていて、もともと旧満州と言われた中国東北地方に住んでいたツングース系の民族である。
朝鮮半島に住む朝鮮人は、大陸中国に住む多数派の漢民族とは民族的に違っていて、もともと旧満州と言われた中国東北地方に住んでいたツングース系の民族である。
ここでツングース系の定義をしておく。
ツングース系とは、満州からロシア領のシベリア・極東にかけての北東アジア地域に住み、ツングース語族に属する言語を母語とする諸民族のことで、狩猟・牧畜を生業とし農耕も行なっていた。
もともとは「トゥングース(Tungus)」という名称はエヴェンキ人,エヴェン人の旧称で、ヤクート人がエヴェンキ人を「トングース(Toŋus)」と呼んでいたことに由来。
また、朝鮮に戻る。
また、朝鮮に戻る。
高句麗(紀元前37年〜668年)は別名を貊(はく)と言い、前漢代の「濊貊」の後裔が建国した国。
百済(346年〜660年)は「くだら」と読み、日本では大村などを意味する朝鮮の古語で、やはり前漢代の「濊貊」の後裔でツングース系扶余族の国家であった馬韓の伯済国が中核となって建国した国。
新羅(356年- 935年)は朝鮮半島の南東部にあった辰韓の一小国の斯盧(しろ・サロ)国が、新羅(しらぎ・シルラ)に名を代えて建国した国。
もとの斯盧国は6つの部落国家の集合体でしかなく、現在の慶尚北道慶州市とこれをとりまく月城郡が国の範囲。
ここで、ツングース系民族に焦点をあててみる。
歴史上に登場する民族・国家のうちツングース系民族と確定しているのは、以下の民族・国家である。
粛慎、挹婁、勿吉、靺鞨、渤海、女真(金、後金)など。
歴史上に登場する民族・国家でツングース系民族に比定(推定)する説があるのは、以下の民族・国家である。
濊貊(濊、貊)、夫余、高句麗、沃沮、百済、豆莫婁など。
韓国(朝鮮)の祖型は、檀君神話に象徴されているように思える。
韓国(朝鮮)の祖型は、檀君神話に象徴されているように思える。
檀君神話は、朝鮮民族の祖先(ツングース系民族)が朝鮮半島に到来して原住民を支配する過程として解釈される。
色々な神を連れてきたという部分は、農業を含む先進技術を持ってきたという意味として解釈されている。
熊女は原住民であり、桓雄と熊女の結婚は、到来した新勢力と先住勢力が融合して一つの民族を形成する過程として解釈すると納得出来る。
檀君は、この新しい民族(朝鮮民族)の指導者であり象徴でもある。
ここまでは、高句麗鍛冶屋村と太王四神記を無駄にしないで、韓の国を旅してきた。
ここまでは、高句麗鍛冶屋村と太王四神記を無駄にしないで、韓の国を旅してきた。
この記事へのコメント