越前と若狭の旅 その2 九頭竜川河口に到着
九頭竜川は福井県の面積の約70%にあたる2,930km²もの流域面積を持つ福井県一の大河にして福井県のシンボルとなっている川である。
岐阜県との県境にある油坂峠付近に源を発し、九頭竜ダムを経て大野盆地・勝山盆地を北西に進み、福井平野にて足羽川と日野川を合わせ、坂井市三国湊で日本海に注いでいる。
ここが三国湊の九頭竜川河口で、2015年7月27日(月)午前10時34分に到着した。
なお、三国湊の三国は古語で、上代では九頭竜川と足羽川と日野川が造った広大な福井平野全体を意味していた。
古代福井平野は大きな湖であり洪水のたびに水害が起きていて、5世紀~6世紀に掛けてこの三国を支配していた男大迹王(継体天皇)が、九頭竜川河口を広くして湖の水を海に出やすくしたといわれている。
この継体天皇の出身地として知られていた三国という大きな地域は、今は九頭竜川河口の小さな町三国としてのみ名をとどめている。
河口近くには越前鉄道三国港駅があるが、今は電車の影も人の影もまったくない田舎そのものの駅である。
えちぜん鉄道路線図を見ると、三国芦原線と勝山永平寺線の二つがある。
第3セクターであるえちぜん鉄道株式会社は、旧京福電鉄より「勝山永平寺線」「三国芦原線」の2路線を引き継ぎ、平成15年10月19日に全線開通したとのこと。
路線廃止騒動などもあったようで、そういう目で見ると三国港駅はまったく違って見えてくる。
駅とは反対方向に目を転じると、美味しそうな越前蟹がお食事処に貼り付いていて、まだ昼食時間では無いのに気のせいかお腹が減ってきたような気がした。
九頭竜川河口の三国港駅を後にして、越前鉄道の次の駅である三国駅を目指して出発、この駅は見所満載の三国の街を丸抱えしている。
午前11時頃に三国駅に到着して、駅の観光案内所から三国探険マップなる地図を貰った。
この探険マップを参考に、三国湊の歴史を歩いて行く。
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