韓のくにの旅 韓の国の旅その40 世界遺産の昌徳宮を見学 その5 王と王妃の寝室
これが「大造殿」の正門「宣平門」。
通常ならばここから入ってくるのだが、僕らの周ガイドは近道して、ここを通らずに、目的とする王の普段生活する部屋の前で待っていた。
大造殿(デジョジョン)は王と王妃の寝室のある寝殿であり、王とその家族が日常生活をしていた宮殿である。
この建物の特徴として挙げられるのが、屋根に棟瓦がないこと。
韓国では棟瓦が「龍棟」と呼ばれているため、同じく韓国で国王自身が龍とされていることにより、国王の邸宅の上に「龍棟」を設置するわけにはいかないということらしい。
周ガイドはいよいよ大造殿の核心部分をガイドする。
これは王妃が使っていた家具(椅子)である。
螺鈿(らでん)という装飾技法で作られている。
この技法は、貝殻の内側の虹色光沢を持った真珠層の部分を切り出した板状の素材を、漆地や木地の彫刻された表面にはめ込むもので、アワビなどの貝を使って製作された工芸品との説明があった。
50年前、王妃が結婚の際に、こういう優美な家具を持参して嫁いできたのだという。
王と王妃はどんな生活をしていたのかは、韓ドラに詳しく描かれているのでそちらに譲るとして、王と王妃が夜を過ごしたベッドが、周ガイドによって紹介された。
やはり王の家具ということで、龍の装飾がされた、堅牢なという印象のする、大型のダブルベッドである。
この上で王と王妃がどんな会話をし、どんな楽しい夜を過ごしていたかは、これもやはり韓ドラの世界に譲りたい。
僕らのツアーはこの後、大統領府である青瓦台を見学し、10月21日(日)、4日目の日程を終了した。
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