奈良散歩 その62 法隆寺境内に入る

 法隆寺は7世紀に創建され、古代寺院の姿を現在に伝える、聖徳太子ゆかりの寺院である。
 南大門の前に大きな境内伽藍配置図が立てられていたので、境内に入る前に確認した。
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 法隆寺の伽藍配置は、左の金堂と五重塔を中心とする大きな西院伽藍と、右の夢殿を中心とした小さな東院伽藍とに分けられる。
 上図のピンク色で塗られた建物は国宝建造物で、西院伽藍は現存する世界最古の木造建築物群である。 それではこの南大門から、まず西院伽藍に入っていく。
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 南大門は法隆寺の玄関にあたる総門で、西院伽藍の正面に建っている。
 創建時のものは1435年に焼失、現在の門は1438年に再建されたもので、入母屋造、本瓦葺、三間一戸の八脚門である。
 法隆寺は境内の広さが約18万7000㎡もあり、敷地内には沢山の塔頭(祖師や門徒高僧の死後その弟子が師の徳を慕い、大寺・名刹に寄り添って建てた塔で、多くは祖師や高僧の墓塔や庵などの小院。)が軒を並べている。
 法隆寺の主な塔頭だけでも中院、宝珠院、律学院、宗源寺、福園院、北室院、地蔵院、宝光院、西園院、弥勒院、実相院、普門院、円成院、賢聖院、法華院、蓮光院、福生院、善生院などがある。
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 このうち、南大門から中門までの参道の左側には、地蔵院、西園院があり、参道の左側には宝光院、弥勒院、実相院、普門院がある。
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 南大門から中門までの参道はこんなに広く、遥か正面には五重塔や金堂の上部が見え、参道の左手や右手に、塔頭の屋根の部分がわずかにのぞいている。
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 数分ほど参道を歩いて行くと、更に五重塔や金堂の上部が大きく見えてきた。
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 ここは中門の前の通りであるが、通りのずっと向こうにかすかに門らしい建物が見えているくらいで、ここまでの印象の法隆寺は、とにかく「敷地が広い」の一言に尽きる。
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 この門が中門で左右に廻廊が連なり、廻廊内には右に金堂、左に五重塔がそびえている。 
 中門は初重・二重とも、正面を四間、側面を三間に分かつ特殊な平面をもっていて、側面を三間とする形式は、発掘調査によって飛鳥寺や大官大寺の中門でも確かめられており、飛鳥時代には例が多いことがわかってきたが、正面を四間に分けるものはこの門のほかにはない。

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