耽羅紀行(済州島の旅) その14  東門市場の魚市場をゆく

 魚市場に入る前に、韓国を象徴するかのような大量の赤い唐辛子が、10個程の大きな布製のバケツに入れられて、店先に置かれていた。

イメージ 1


 唐辛子はキムチの原料となり、韓国人の食生活や健康をあらゆる面で支えていく。
 写真右上にハングル文字があったので、読んでみる。
 호남상회(ho-nam-sang-hoe)と書いてあるが、意味は湖南(ホナム)商である。そしていよいよ魚市場突入、済州島の魚の登場となる。


イメージ 2


 まず、太刀魚(タチウオ)である。
ここに置かれた太刀魚は大きく、1本は軽く1mを超えるものばかり。
 ブランド化しているのだろう、銀太刀魚と呼ばれているようで、値段は1匹3000円位だとか。

 和名の由来だが、外観が太刀に似ていることより太刀魚(タチウオ)と名づけられたとする説や、立ち泳ぎして餌を捕食することにより、立魚(タチウオ)と名付けられた説がある。
イメージ 3


 次は魚の開きがかごに盛られている。
 ヒラメ?アジ?と日本語で聞いたら、ここのオバちゃん達は「アマダイ」と答えてくれた。
 アマダイは済州島の名物で高級魚、1匹の値段はやはり3000円とのことで、交渉すればおそらく半値くらいにはすぐになりそうだと直感した。 


イメージ 1



 そして生きた美味しそうなお魚さんたちが、水槽の中で少々窮屈そうに泳いでいる。
 縦縞模様の魚は釣師の憧れの石鯛、赤い真鯛のような魚がキット甘鯛かなと思ったが、この水槽はほとんど石鯛ばかりである。
 こんなのを釣ったり刺身にしたらどんなに幸せだろうと思ったが、今の僕は旅行中の身であって釣師にはなれない。どんどん先を行く。


イメージ 4

 
 魚コーナーを過ぎると、海山物の加工品や野菜や果物や日常雑貨や乾物が店先に並び始める。
 そのままの品揃えの店舗群の中を50mほど進むと、どうやら東門市場の終着である。


イメージ 5


 終着点は野菜や果物の店が多く、済州島の大スターの蜜柑がまた目立って来ている。
 最後に写真の中程上部に書かれている연순야채(yeon-sun-ya-chae)を読んで、東門市場の見学を終了とする。
 
 연순야채の意味はヨンスン野菜、この野菜類を売る店の名である。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック