悲しみのように ひそやかに エミリー・ディキンソン

悲しみのように ひそやかに

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As imperceptibly as grief          
悲しみのように ひそやかに
The summer lapsed away, --       
夏は過ぎ去った
Too imperceptible, at last,         
あまりに ひそやかだったので
To seem like perfidy.             
裏切りとは 思えなかった

A quietness distilled,             
とうに始まった 黄昏のような
As twilight long begun,           
浄化された静けさ
Or Nature, spending with herself    
引きこもった午後を
Sequestered afternoon.          
 ひとり過ごす自然

The dusk drew earlier in,          
黄昏はより早く訪れ
The morning foreign shone, --      
朝は異国の輝きを浴び
A courteous, yet harrowing grace,   
立ち去ろうとする客のように
As guest who would be gone.       
ねんごろで しかも痛ましい優雅さ

And thus, without a wing,         
このように 翼も持たず
Or service of a keel,             
舟にも乗らず
Our summer made her light escape  
わたしたちの夏はかろやかに
Into the beautiful.               
美しきものの中にのがれ去った

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