「播磨と淡路のみち」 その25 龍野のベストスポットを歩く
露風の生家を通り過ぎ、引き続き司馬さん風に言えば「古色を帯びた龍野の街」を歩いていく。

月並みな言葉でいえば「落ち着いたいい感じの街並み」が続いていて、やはりこの龍野城跡下あたりが最も龍野らしい風景だと思われる。

この立派な白壁の平垣の中にあるのは、なんと「たつの幼稚園」である。
こんな幼稚園で学んだ子どもたちは将来どんな大人になるのだろうと想像して、少々楽しくなった。

ここからは、龍野を象徴する絶景通りを歩いていく。

カネヰ醤油の間近に来たが、ずいぶん大きい醤油会社のようである。
カネヰ醤油のホームページを見ると、こんな風に会社を紹介している。
「播磨の小京都と呼ばれる山紫水明の地龍野で、古くより播州平野でとれる良質の大豆・小麦、赤穂の塩、そして清流揖保川の水を原料とし、淡口醤油の産地として栄えてまいりました。弊社は明治維新と共に龍野脇坂藩の「ゐ蔵」を譲り受け、明治2年に「カネヰ」醤油として創業いたしました。」

醤油蔵の上に聳える煙突は、なかなかの圧巻風景である。
歩く方向を右に変え、左手にあるカネヰ醤油と右手にある如来寺の間の小路を歩いている。

如来寺の平垣の下を流れる川は浦川である。

浦川に沿って如来寺の正門まで歩いて後ろを振り返ると、鶏籠山を背景に如来寺あたりの見事な風景が広がっていた。
「どうだ、これが龍野だ」と言ってでもいるような、そんな立派な風景である。

今度は、ベスト写真スポットとしてガイドブックに紹介されている、醤油蔵の白壁土蔵の道を歩いていく。

白壁土蔵の切れるあたりで振り返ると、醤油蔵の白壁土蔵と鶏籠山の織りなす絶妙のハーモニーの造る世界がそこにあった。
朝飯の時間も近づいてきたので、この辺で朝飯前の散歩をやめて、旅館に戻ることにした。
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