近江街道をゆく その3 坂本ケーブルに乗る
坂本ケーブルは昭和2年に開設された全長2025mの日本一長いケーブルカーで、麓の坂本駅から延暦寺駅迄を11分で結んでいる。
初発が午前8時で毎時00分と30分に出発するので、僕はしばらく待合室で時間を過ごし、午前9時30分の便に乗って坂本駅を出発した。
ここは坂本駅を出てから5分程経過した地点だが、ケーブルは杉木立の中を快調に登っていく。
天気も次第に良くなってきたので、これから延暦寺に上がるのが楽しみである。
ちょうど半分過ぎたところで、下りケーブルとすれ違った。
このすれ違いの部分だけ複線で、残りのケーブルは単線となっている。
この辺からは琵琶湖が見える雄大な風景が眼下に広がり、杉木立と琵琶湖の風景を交互に眺めてのケーブルの旅は退屈を感じさせない。
そしてケーブルの旅はここで到着、11分の旅はあっという間に終了である。
このお爺さんたちについて僕もケーブル出口へと向かった。
ケーブル延暦寺駅からは眼下に延暦寺の門前町として発達した坂本の街が広がり、その向こうには琵琶湖の雄大な絶景が挑めた。
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