中国編10 胡同(フートン)探索その2

什刹海の什は数字の10、刹はお寺のことでこの辺りには多くのお寺があったことから銘々された。
 胡同(フートン)の始まりは元の時代、胡同とはモンゴル語で井戸を表し、人びとが生活する横丁を意味する。
  胡同の家は、中庭を囲むように東西南北に石造
りの平屋が建てられていて、そういった建築様式「四合院」とい
う。
北京にはそうした
胡同が何千もあって迷路よう。

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 僕らの3輪自転車は、什刹海のうち、一番南にある前海の西側を北へ進む。
 3輪自転車は隊列を組んで進み、4輪の乗り合い自動車も脇を走っている。
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 前海の湖面は完全結氷で、天然のスケート場。
 最高気温でも零下十度の寒さ。厚手の防寒着を通して、寒さが全身に凍みて来る。

 ただ、北京市民はこの気温に慣れているのか実に楽しそうに、戸外に出て遊びに興じている。

 
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 後海の西側の銀錠橋胡同を歩く。

 市民や旅人が、飲食店やカフェやみやげ物店立ち並ぶ通りを、皆さん、自分のスタイルで歩いている。
 ここ胡同では、時の流れが止まってるようで寒いのに心は妙に熱くなって、外国を旅する1人の旅人であることを強く感じた。

焼き鳥を食べながら、ぶらぶらと、のんびりと歩いてみる。
懐かしく親しく、いつまでも居たくなる街。

ここの4合院の一つを訪問し、実際に住んでいる方から話を聞いた。

 住居は、200年程前の清の時代に建てられた。

 世帯主のおじいさんはもう退職した公務員の方で考古学を研究していた学さん。

 静かな落ち着いた話しぶりがここでの生活の充実振りを感じさせる。
 高校1年のお孫さんの可愛い写真が 何時までも心に残った。

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