ジュンチャンと世界を巡る 第53回はメキシコ

 今回はメキシコです。
 メキシコは北にアメリカ合衆国、南東にグアテマラ、ベリーズと国境を接し、西は太平洋、東は大西洋とカリブ海のメキシコ湾に面しています。
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 メキシコは印象の強くない国ですが、サボテン、タコス(メキシコを代表する料理のひとつで、メキシコ人の主食であるトウモロコシの生地で様々な具を包んで食べる国民食)、ソンブレロをかぶったカウボーイの姿とか、騎兵隊に追われたインディアンが逃げる場所とかが頭に浮かんできます。
 子どもの頃からこの国は、アメリカで悪さをした悪人の逃げる場所というイメージです。

 古代文明も発達していて、ユカタン半島にはマヤ文明が栄えていました。
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 マヤ文明は、メキシコの南東部、グアテマラ、ベリーズなどいわゆるマヤ地域を中心として栄えた文明で、メソアメリカ文明に数えられ、また高度に発達したマヤ文字をもつ文明でもありました。
 王はなかば超自然的な存在とされており、トウモロコシ神(マヤ人によって信仰されていた農耕神)と同一視されていました。
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 トウモロコシが地面に植えられて再生するように、死んだ王も復活すると考えられ、王位継承は厳密に父系により長男に優先順位があり、王統が絶える場合にのみ女性が即位しました。
 ほかのすべての新大陸文明と同様、鉄器を持たず、石器が広く使用されていました。
 牛や馬のような輸送用の家畜が存在せず、物資の運搬は主に人力により、例外として河川流域においてはカヌーによる輸送が行われていました。
 他文明のような大河が存在しなかったものの、小規模な河川が流れる地域においてはその水を利用した灌漑農耕がおこなわれました。
 家畜として存在したのはイヌだけで、ほかに野生のシチメンチョウ、ハチ、シカ、パカ、ペッカリー、その他の野鳥や魚が食用とされました。
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 主食はトウモロコシであり、マヤ地域どの都市においても経済の根幹をなすもので、アトレというトウモロコシ粥やタマルと呼ばれる蒸し団子として食されたのです。
 交易は重要で、北部の塩や中部のカカオ、南部のヒスイや黒曜石などが盛んに交易されました。
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 多くの都市にはピラミッドが建設されていましたが、エジプトのものとは違って上部に神殿が建設され、その土台としての性格が強かったようです。
 建築技術も進んでおり、セメント、漆喰、焼成れんがなどを使用し、持ち送り式アーチ工法など高度な建築技術を持っていました。
 これで最後ですが、マヤ文明では二十進法を使用しており、また独自に零の概念を発明していました。
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 メキシコの旅は、マヤ文明への旅となってしまいました。

 ところで僕が中学生の時のことですが、地理の時間の初めや終わりに、国の名前を交互に出来るだけ多く言い合う遊びが流行っていて、このゲームに勝つ秘訣を、僕は持っていたのでした。

 それはメキシコの南、南米の北の中南米の訳のわからない名の国をしっかり暗記していたことがで、相手が暗記している国が無くなると、僕はそれら国々の名を言って、一気に勝負をつけていました。
 今でも、この中南米の国々の名は覚えています。
 それでは、すーーぅ、言います!(^^)!
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 「ニカラグア、グアテマラ、ボンジュラス、コスタリカ、エルサルバドル」という国々です。
 次回からは、これらの少年時代の懐かしい思い出の国々も登場します!(^^)!

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