能登(日本道)への道 その27 揚げ浜式塩田
揚げ浜式塩田は、白米千枚田から車で7~8分程の、黄矢印地点の三ツ子浜海岸にあった。
ここの塩田は、塩の道の始まる起点として「塩の駅」と名付けられている。
さっそく体験塩田を覗いてみた。
この塩田は、500年程前から奥能登に守り伝えられてきた揚げ浜式塩田である。
揚げ浜式塩作りを簡略に説明すると、塩作りの時期は春から夏にかけてで、朝早くから海水をくんで砂地の塩田に撒く。
お日様の光と熱で乾いた砂を集める。
板を組み立てタレフネを作り、集めた砂(カンサ)をスッパツという木製のスコップでタレフネの中に入れる。
この「込み」と呼ばれている作業を見ていたが、とにかく重労働である。
このあとタレフネに海水を入れて、「カンスイ」と呼ばれる濃い塩水を作り、これを大釜に入れ、薪でじっくりと炊き上げる。
この、かまどに常時気を配りながら薪をくべるのも重労働である。
塩がソフトボール状に結晶し始めたら、残った水分(ニガリ)を取り除き、揚げ浜塩のでき上りとなる。
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