「オホーツク街道」の旅 その18 最北端の地碑まで歩いて2分、日本最北端の民宿に宿泊
日本最北端の民宿だ〜
来て見ろ〜!
宗谷岬でも最北端にある「最北の宿」、最北端の地碑まで歩いて2分だ~。
民宿だけど外観がいいべ~。
最北の宿は、こんな感じでインターネット上で自己紹介している旅館である。
外観はなかなか素敵で、中の作りもまあGOODである。
最北の宿は去年も泊った。去年は1階の部屋で素泊まり3500円、今年は2階のそう見晴らしが良くもなく、しかも西日が直接入って来るので、天塩町のサンホテルを思い出して、今回の旅はもしかすると宿泊という場面では恵まれないかもしれないという予感がした。
だが1泊2食で8000円、楽しみは食事の方である。
ここの旅館は、司馬遼太郎もオホーツク街道の旅で稚内に宿泊した時に食べた、宗谷湾で獲れた水ダコのスライ スのシャブシャブが出る。
風呂に入り、食事タイムとなった。
上質の食材が小鉢や大鉢に盛られ、ボイル処理された毛蟹の足も付いている。
中瓶の瓶ビールを従業員の中年のオバちゃんから注いでもらって、そのあとすぐに噂の食材である今回の主役の「水ダコのスライスのシャブシャブ」を食してみる。
噂通りの薄さで、味も上質、ビールも入って中年のオバチャンと会話も進んだが、何を話したのかまるで覚えていない。
多分、たわいもない世間話というようなものだったのだろう。30分程水ダコのスライス入りの食事を楽しんで、歩いて2分の夕日の宗谷岬を見学に行った。
地域の婦人部が世界平和の願いを込めて植栽しているアルメリア花壇は宗谷岬にもあった。
サハリン(樺太)を見て立っている間宮林蔵の後ろ姿が凛としてこのあたりにいい意味での緊張感と格調を提供している。
宗谷岬は、今は夕日が映える落日の時間、日本最北端の地碑の向こうにはうっすらと樺太の島影が見えている。
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