東京散歩 その17 根津神社を歩く
朱舜水に別れを告げ、次に根津神社に向かった。
この神社は東京都文京区根津にあり、古くは根津権現とも称された古社で、東京十社の一社に数えられている。

黄線の道を歩いて、黄星印の根津神社表参道口まで歩いた。
表参道口の前に焼きかりんとう屋があり、そこを覗いていたら根津権現浪漫ちっくマップ(上図はその一部)なるものをくれた。
そのマップを見ると、この根津神社の周りは日本史上に残る有名人の旧居跡だらけとなっていた。
目白押しに並ぶ有名人の旧居跡めぐりの旅をこのマップを手にして挙行してみたかったのだが、時間は既に午後2時近くとなっていて足の疲れもかなりなものとなっていた。
根津神社の周りにある有名人の旧居跡めぐりの旅は、森鴎外と夏目漱石の旧居跡だけ訪れることとし、残りは日を改めて巡ることとした。

それでは、表参道口から根津神社に入る。

神社を絵で示すとこのようになり、これから赤字あ;大鳥居をくぐり、赤字い;ツツジの庭、赤字う;楼門(重要文化財)、赤字え;拝殿(重要文化財)の順に見ていく。
まず、赤字い;ツツジの庭である。

今年はまだ見頃には早かったようだが、境内にある約2000坪のつつじ苑には約100種3000株のツツジが植えられ、例年の見頃は4月中旬から下旬とのことである。
満開の時のつつじ苑をネットで見たが、赤や白や紫などを中心とした大輪の花が隙間なく咲いているように見え、豪華絢爛そのものである。
次に赤字う;楼門(重要文化財)である。

楼門には左右に仁王様が置かれている例が多いのだが、この楼門は左右に将軍家の隋身の像が配されていて、正面右側の随身像は水戸光圀公をモデルとしたものといわれている。

そして最終到着地点の拝殿(重要文化財)である。
ここで100円玉を入れて、済州島旅行の無事帰還を感謝し、家までの無事を祈った。
ところで、現在の社殿は1706年の創建で、1705年に江戸幕府第5代将軍徳川綱吉の養嗣子に家宣(第6代将軍)が入ったため、家宣の元の屋敷地が献納造営された。
団子坂上(現文京区立本郷図書館周辺、元根津)にあった根津神社は同年現在地に遷座となった。
社殿7棟が国の重要文化財に指定されていて、例大祭は天下祭(江戸の代表的な祭礼)の1つに数えられている。
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