「鎌倉ものがたりと横須賀ストーリー」 その7 鎌倉文学館 その1
鎌倉大仏の見学を終えて、赤字Cの鎌倉文学館へ向かった。
鎌倉文学館までは黄線の道を通って、辺りの風景を楽しみながら歩いて行った。
いよいよ文学館に近くなってきたが、かなりしっかりしたアプローチ道ができていて、ただ道の両側の並木が大きく成長していてかなり薄暗く、夜はとても一人では歩けそうにないところである。
ここでようやく鎌倉文学館の入口に到着、400円の入場券を買って文学館に入場した。
しかしまだまだ文学館に到達するには、この隧道を潜らなければならない。
文学館は、神奈川県鎌倉市長谷にある鎌倉ゆかりの文学、特に鎌倉文士をテーマにした鎌倉市立の資料館である。
そしてようやく文学館に到着した。
館は3階建てであるが、3階は木造であり非公開となっている。
1890年頃に加賀百万石前田利家の子孫にあたる侯爵前田利嗣の鎌倉別邸として建てられたが、1910年に火事により失われ、現在の建物は侯爵前田利為が1936年に洋風に全面改築した建築物である。
戦後の一時期、デンマーク公使や内閣総理大臣佐藤栄作の別荘として使用されたが、1983年に前田利建から鎌倉市に寄贈された。
いよいよ鎌倉文学館に入場である。
海と山に囲まれ豊かな自然と歴史に恵まれた鎌倉には、明治以降多くの文学者が居住・滞在し、川端康成・大仏次郎・吉屋信子など鎌倉ゆかりの文学者は300人を越える。
ここで展示されている四部構成の常設展を見ていく。
第一部は「鎌倉文士たち」である。
ここでは大仏次郎や川端康成をはじめ、鎌倉文士といわれている文学者を紹介している。
登場する鎌倉文士は、大仏次郎、川端康成、久米正雄、小島政二郎、小林秀雄、今日出海、里見順、永井龍男、中村光夫、中山義秀、林房雄、島木健作である。
第二部は「古典文学」、鎌倉ゆかりの古典文学の紹介で、時代ごとに古典文学に登場した鎌倉ゆかりの作品を紹介する。
奈良時代は万葉集、平安時代は明月記。
鎌倉時代は金塊和歌集、平家物語、海道記、東関紀行、源平盛衰記、吾妻鏡、十六夜日記、徒然草。
南北朝時代は太平記、増鏡。室町時代は義経記。
戦国時代は鎌倉大草紙。江戸時代は紀行文鎌倉記、東海道名所記、鎌倉日記、北条時頼記、義経千本桜、南総里見八犬伝など。
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