「播磨と淡路のみち」 その46 旅の最後は、明石海峡と明石海峡大橋
この日の昼食は、伊弉諾神宮の前の食堂である。
淡路島で目にしたことを何シーンか思い出しながら、とんかつ定食を食べた。
淡路島を1泊2日で駆け抜けた旅も終了直前、その最後に兵庫県立淡路島公園に向かった。
県立淡路島公園までの距離はおよそ25km、午後1時半にはこの公園に到着した。
公園内を、明石海峡の見える場所までゆっくりと上がっていく。
この辺りまでがけっこう急な上り坂で、息を切らせながら歩いてきたが、ここからは平坦な場所となっている。
ここを、左方向にターンして歩いていく。
視線の方向に、明石海峡と明石海峡大橋が既に見えている。
絶景を期待しながら、ここからはゆっくりと、目の前に広がっていく風景を楽しみながら歩いていく。
この桜木が満開となる春のこのあたりの風景を想像しながら歩いて来たが、枯れた桜の木の間に広がる圧倒的な明石海峡風景に、思わず「わあ、これはすごいわ」と声に出してしまった。
確か司馬さんが好きな海峡は壇之浦の馬関海峡とこの明石海峡で、「街道をゆく 明石海峡と淡路みち」の中で、「この二つの海峡を眺める時、自分の中で胸がときめいていくのを感じる」というようなことを書かれていたが、司馬さんでなくても、「明石海峡は誰でも好きになる」そういう海峡である。
この、誰でも好きになる明石海峡風景を、ビデオカメラを思いっきり望遠にして、心に焼き付けた。
2018年11月4日(日)から11月12日(月)まで、8泊9日の日程で旅した「兵庫県散歩の旅」も、今回のブログで終了とする。
古来は播磨国(山崎藩・安志藩・三日月藩・林田藩・三草藩・龍野藩・小野藩・姫路藩・赤穂藩・明石藩・福本藩・新宮藩・姫路新田藩・平福藩が江戸時代に置かれた。)と呼ばれた地域と、古来は淡路国(古事記、日本書紀、の国産み神話では、日本列島で最初に生まれた島とされており、島内には伊弉諾神宮が祭られている。)と呼ばれた淡路島の旅である。
今回の旅は天候にすごく恵まれ、旅行期間中はほぼ、中頃の秋(旅するにも読書するにも、何をするにも最適な季節)の好天の中での旅となった。
近年このような旅は珍しいので、心から旅を楽しむことができた。
天に感謝である。
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