「オホーツク街道」の旅 その28 紋別で、流氷の天使「クリオネ」と対面する。

 オムサロ遺跡から次の目的地である紋別市のオホーツクタワー近辺へは距離にして15km程度、国道238号線を20分程度走行して、そこに到着した。

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 紋別市は明日行く予定の網走市と並んで、冬の流氷観光の拠点となっている街である。

 オホーツク海の流氷は、サハリン北東部の海で生まれ北海道まで流れてきたロシア生まれの舶来流氷と、1月下旬頃に北海道沖で結氷温度-1.8℃まで冷えて凍って出来た北海道沖の国産流氷が交じり合ったもの。(以前はアムール川から流れ込んで塩分が低くなった海水が凍り、凍る過程で塩分が排出されて出来た流氷が流れてきたと言われていた。)

 沿岸から流氷が確認できたそのシーズンの最初の日を「流氷初日」という。

 日本での流氷初日は、平年では北海道のオホーツク海沿岸で1月中旬から下旬頃であり、その後1月下旬から2月上旬頃にかけて接岸する。接岸した初日を「流氷接岸初日」という。

 ちなみに今年の流氷初日は1月17日。平年より5日、昨年より19日早い流氷初日となっている。

 中心市街地から2kmほど離れた「ガリヤ地区」に、流氷観光を中心としたいくつかの観光施設等が作られている。

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 このカニのオブジェもその一つ。市名の由来となったアイヌ語の「モウペット」(静かな川)そのものの様相で市内中央部を流れる藻鼈川(もべつかわ)の河口左岸に建てられており、紋別の代表的な産業である漁業(特に毛がに・ホタテ)を象徴するもの。

 紋別市(もんべつし)の地理的な位置は、宗谷岬と知床岬のほぼ中間に位置し、オホーツク海に面した北海道の北東部網走支庁に属している。

 道都札幌から北東に直線距離でおよそ200km、東をオホーツク海に面し湧別町、遠軽町、滝上町および興部町に接している。面積は830.36k㎡で、合併で大きな市が各地に出来るまでは、道内で3番目、全国でも5番目の面積を誇っていた。
先ず、道立オホーツク流氷科学センターを見学する。

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 この博物館は、流氷及び海洋に関する科学的知識の普及を図るとともに、流氷に象徴されるオホーツク圏の自然と生活文化に対する理解を深めるための施設として設置された。

 主な施設としては、厳寒体験室(マイナス20℃の厳寒体験室では、一年中本物の流氷を見て触れることができる。)、アストロビジョンオホーツク流氷水族館(オホーツクの魚たちを凍り漬けにし展示)、流氷プレイランド流氷観測室がある。

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 またここは、日本で一番クリオネがたくさん飼育され、気軽にクリオネが見れる場所。クリオネ解説タワーでは、クリオネの解説と、捕食シーンや仲間などの貴重な映像を見ることが出来る。

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 クリオネは北極海、北大西洋、北西太平洋の寒流域に棲息し、日本にも流氷と共にオホーツク海にやって来る。

 学名は「クリオネ・リマキナ」(Clione limacina)、和名「ハダカカメガイ、寿命については、1~2年くらいであると考えられている。

 成体がエサにしているのは、主にリマキナ・ヘリキナ(Limacina Helicina)、和名「ミジンウキマイマイ」という浮遊性の巻貝。

 一度ミジンウキマイマイを捕食すると、それだけで1年間ほど何も食べなくても生きていけるという説があるようだが、実際のところは、急激に成長しその後は数ヶ月程食べなくても蓄えた栄養で生きられるというのが正しい説。

 その後、エサを見つけられない場合は自らの体を縮小しながら、その分を栄養にして生きていく。

 流氷の天使と言われているクリオネが、流氷のキューピットと言われているミジンウキマイマイを捕食しているシーン。

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 僅か1cm程の生き物の、非常にインパクトのあるワンシーンである。

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