最上川と「おくのほそ道」の旅 その28 上杉家廟所を歩く

続いて、歴代藩主の墓である赤②の上杉家廟所である。


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樹齢400年を越す老杉の奥に、厳粛な空気に満たされて御廟所はあった。


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上杉景勝公が亡くなった1623年より上杉家の御廟所とされ、以後歴代の藩主が埋葬されてきたが、明治6年の米沢城解体に伴い米沢城に安置されていた上杉謙信公の遺骸も明治9年に御廟所へ移された。


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廟屋の配置は上図のように、初代謙信公の廟屋を中心に左右に設置されている。

廟屋は上杉景勝公から八代代藩主・上杉宗房公までが入母屋造り、九代藩主上杉重定公(藩政を立て直した名君・上杉鷹山公の義父)から十一代藩主・上杉斉定公までが宝形造りとなっている。

この廟屋群の中から、初代謙信公と二代景勝公と十代鷹山公の廟屋を見ていく。


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ここが初代謙信公の廟屋で、門の両側にりっぱな上杉家廟所という名の入った一対の提灯が下がっている。


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ここが二代景勝公の廟屋で、入母屋造りとなっている。


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ここが十代鷹山公の廟屋で、宝形造りとなっている。


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厳粛な空気の中で上杉家の廟屋は整然と並んでいて、ここに立っているだけで数百年前の時代にタイムスリップしたような気になる。

しばらくの間、歴史の中でだけ顔見知りの主人公たちと、つかの間の交友を楽しんだ。

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