ジュンチャンと世界を巡る 第60回はホンジュラス

 今は憧れの中央アメリカに来ています。
 中学生に地理の時間の前に遊んでいた、「グアテマラ、ニカラグア、ホンジュラス、コスタリカ、エルサルバドル、パナマ」という国々が登場しています。
 今回は、ホンジュラスです。
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 ホンジュラスは、中央アメリカ中部に位置する共和制国家で、西にグアテマラ、南西にエルサルバドル、南東にニカラグアと国境を接しており、北と東はカリブ海、南はフォンセカ湾を経て太平洋に面しています。
 大陸部のほかに、カリブ海岸にスワン諸島、バイア諸島を領有していて、首都はテグシガルパです。
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 史前時代のホンジュラスは考古学により多民族社会であることが証明されていて、この時代の文明はホンジュラス西部、グアテマラとの国境地帯にあるコパン市周辺で見つかっているマヤ文明が重要で、コパンの文明は150年頃に繁栄しはじめ、古典期の後期にあたる700年から850年にその頂点に達しました。
 この文明は多くの銘刻と石碑を残していて、コパンの王国は5世紀から9世紀まで続きましたが、少なくとも1200年まではコパンとのその周辺に人間が居住していた証拠が見つかっています。

 ホンジュラスがはじめてヨーロッパ人に発見されたのは、コロンブスが第四次航海中の1502年にバイア諸島に到着したときで、コロンブスは海岸近くの水深が深かったためそこをホンジュラス(深い場所)と名づけました。
 ホンジュラスはスペインの植民地として、1821年までグアテマラ総督領の1県でした。
 19世紀初頭、ナポレオンがスペインを占領したことにより、イスパノアメリカ(ブラジルを除く、中央・南アメリカ)全体で反乱が勃発し、1821年にスペインから独立しました。
 その後は中央アメリカ諸国と同様政治的には大変で、今日に至っています。

 ホンジュラスは太平洋とカリブ海の両方を擁しているので、多くの観光地がありますが、マヤ文明が栄えた地として特に有名で、まずコパン遺跡を紹介します。
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 コパン遺跡はマヤ文明の数々の遺跡の中でも最も南東部のホンジュラスの西部に位置していて、マヤ研究者たちが絶賛するほど美しく洗練された建築様式を誇り、既に7世紀の時点で現代の暦に限りなく近い1年を365.2420日とする暦を生み出し、マヤ文明の中で科学センターとしても大きな役割を果たしていました。
 コパン遺跡の入り口では、色鮮やかなコンゴウインコ(国鳥)たちが出迎えてくれます。

 次にロアタン島です。
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 カリブ海に浮かぶホンジュラス領バイア諸島の中で最大の島で、オーストラリアにあるグレート・バリア・リーフに次ぐサンゴ礁地帯の一角に位置していて、ここはシュノーケル&ダイビングスポットとして絶好の海、たくさんのかわいらしい熱帯魚をシュノーケリングによって間近で見ることが可能です。

 最後にバジェ・デ・アンヘレスです。
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 ホンジュラスの首都テグシガルパから車で一時間足らずのところに位置するバジェ・デ・アンヘレスはスペイン語で「天使たちの谷」を意味し、その名の通りカラフルでかわいらしい町並みが広がります。
 町中には民芸品などを売るお店や、郷土料理が味わえるレストランが多く建ち並びます。
 熱帯地方の中米に位置するホンジュラスにもかかわらず、標高が高いため厳しい暑さを感じることなく比較的快適に過ごすことができます。

 ここまでは明のホンジュラスで、これから暗のホンジュラスを紹介します。

 殺人発生率の高さで、毎年世界のトップ争いに名を連ねるホンジュラスは、年間、日本の200倍の殺人が起きる治安の悪い国です。
 中米で有名なマラ・サルバトゥチャ13(以降、マラス)という若者を中心としたギャングは、ここホンジュラスでも幅を利かせており、政府も警察も手を焼いている状況です。
 この組織は、メキシコ系ギャングに対抗するため、エルサルバドル内戦から逃れた元警察官や兵士らが集まり構成され、その後米国の移民排除の法律が成立し、強制送還されたホンジュラス帰国民が加わり、犯罪組織として成長してしまいました。
 ホンジュラスは、目立った産業もなく社会的基盤が脆弱で、中米で最も貧しい国といわれ失業者も多く、国民の半数以上が極貧生活を強いられています。
 貧困家庭は崩壊を招きやすく、子供たちは離婚した両親のどちらにも着けない状況となったり、両親や片親が殺害されたりなどで住む家を失い、路上生活を強いられるのです。
 マラスはこれらの子供たちをギャングの構成員として雇い入れ、犯罪者として育て上げていくのです。(中央アメリカの貧しい国々やアフリカ最貧諸国の実情も実はこんなもので、マラスはもうIS並なのです。)

 少年時代によく訳も分からずに憧れていた「中央アメリカホンジュラス」の旅は、安全な場所だけにした方がよさそうです。

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