「鎌倉ものがたりと横須賀ストーリー」 その30 鎌倉高校前駅にて

七里ガ浜を終え、再び江ノ電に乗り、次の鎌倉高校前駅で降りた。

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ここは駅の前がすぐ海である。

電車が通り過ぎると、この駅の前はこんな風景となる。

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サーファーの姿がこの駅からも沢山見えたが、七里ガ浜よりは数がかなり少ないようだった。

見ての通りこの駅は海を見渡せる景色の良い場所にあり、1997年には「関東の駅百選」に選ばれている。

駅周辺はテレビドラマやCMの撮影に頻繁に使われているが、駅本体も目の前に海が広がる小さな駅として有名で、数多くの映像作品に登場している。


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電車待ちの方々が一列になって、駅のベンチに座って海の方を見たり携帯やスマホを忙しく操作したり、実にいい風景である。

駅名よりもこんな風景の方が広く一般に知られていて、誰もがイメージしやすい、いわゆる「湘南」の典型的な風景となっている。

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鎌倉高校前駅を出て、高台の方に歩いて行った。

しばらく歩いていくと、駅の名となっている鎌倉高校グランドが見えて来た。

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関東大会出場の大きな横断幕の下に、出場団体や選手の個人名が描かれた幕が吊るされている。

再び週刊朝日の大学別合格者数を見てみたが、鎌倉高校のベストスリーは法政大86人、明治大67人、日本大34人だった。

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京大、東京工業大、北海道大などの超難関大学の合格者も若干いて、どうやら鎌倉高校は七里ガ浜高校よりサーファーの数は少ない(?)が難関大学の進学率は高いという、勝手な推論がほぼ成り立つと確信した。

ただ、熱狂的なサーファーも鎌倉高校周辺には多いようで、いい年をしたおじいさんやおじさんまで、リヤカーや自転車にサーフボードを着けて、かなりの降りの雨の中を鎌倉高校前駅の前方に広がる海の方へ急いで行くのである。

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このお兄さんに至っては、ウエットスーツの後ろを大きく開けたまま、海の方へ急いで歩いて行った。

すれ違いざまに「寒くないですか?」と聞いたら、「寒いですよ、でも必死でやっているから感じない」というようなことを言っていた。

サーフィンは半端な趣味ではないなと感じたが、彼らなりに人生を十分楽しんでいるということだけは、僕にもすぐにわかった。

湘南のガッツなサーファーに驚愕し、彼らの生き方に敬意を払って心の中で頭を垂れた。

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