津軽街道をゆく(2013年の旅) その17 木造駅で「張り付きシャコちゃん」に出会う

つがるし縄文住居資料館カルコから黒字Aの五能線JR木造駅まで歩いて行くことにした。

木造駅舎には亀ケ岡遺跡から出土したシャコちゃんの巨大モニュメントが駅舎の表玄関を飾っているという。

司馬遼太郎もこの駅舎を見て度肝を抜かれたというようなことを「北のまほろば」に書いていた。

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 その巨大シャコちゃんに会いにいくのに簡単に車でというような気分にはならず、赤い線で表示した木造町のメインストリートの1.5km程をしっかり歩いて行くことにした。

道路沿いの青森銀行木造支店、みちのく銀行木造支店、木造郵便局、更にはつがる警察署を通り過ぎた。

歩き出して10分程が経過、行程の半分ほど進んだ。

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 後ろを振り返ると、こんな街並みが広がっている。

ナナカマドの街路樹がいかにも北国の街というに相応しい景観を作っている。

行程の残りも4分の1程のところ、(有)朝日タクシーのあたりから前を見ると、眼の前の道路の真正面に、しっかりとシャコちゃんの姿が見えてきた。

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 ここからではまだ遠くて実体がよくわからないので、更に近づいていく。

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 シャコちゃんは片足で駅舎にしっかりと張り付いていた。

遮光器土偶の説明は司馬遼太郎の「北のまほろば」から引用する。

亀ケ岡人(縄文晩期)は写実がつまらないとおもっていたらしく、好きな(あるいは神秘的な)部分を思いっきり誇張した。

シャコちゃんの場合は目で、強調される両眼の表現が、イヌイットが晴れた雪原で使う遮光器に似ているために、考古学では遮光器土偶とよばれてきた。

髪は縮れて盛り上がり、ネックレスを用い、ウズマキ模様の衣服をつけ、胸の乳房が強調され、手足は赤ちゃんのように短い。

宗教的理由なのか四肢の一部が欠かれたりもするらしく、シャコちゃんの場合は左足が欠かれている。

更に近づいていく。

やはり圧倒的な迫力で、シャコちゃんは迫ってくる。

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 この木造駅の「張り付きシャコちゃん」に出会えたことは相当の感動もの、わざわざ手間暇かけて歩いてきて本当に良かった。

この「張り付きシャコちゃん」は、ふるさと創生事業の一環として駅舎に作られ、列車の発着に合わせて土偶の目を点滅させるということを、丁度居合わせたこのタクシーの運転手が教えてくれた。

その点滅の瞬間を僕もこの目で見たが、「張り付きシャコちゃん」が宇宙人のように現実離れしているように思えて、少々不気味な感じがした。

なお近年は、「子供が怖がる」などの理由から、この点滅を自粛しているという。

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