ジュンチャンと世界を巡る 第66回はベネズエラ

 ベネズエラは、南アメリカ大陸北部に位置する連邦共和制国家で、東にガイアナ、西にコロンビア、南にブラジルと国境を接し、北はカリブ海、大西洋に面し、首都はカラカスです。
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 南アメリカ大陸でも指折りの自然の宝庫として知られていて、原油埋蔵量は3008億バレルと推測され世界最大と言われていますが、近年は急速に原油生産が低落していて、石油輸出収入に依存して他産業育成などを長年怠ってきたことにより、2010年代以降は経済危機と政治の混乱が続いています。

 歴史はコロンビアとほぼ同じなので、ここは国土地理に注目していきます。
国土はマラカイボ湖を囲むマラカイボ低地、西部から北部に広がるベネズエラ高原、オリノコ川流域平原のリャノ(スペイン語で平野を意味する)、そしてギアナ高地の四つの主要地域に分けられます。
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 国土の80%がオリノコ川(オリノコ川は南アメリカ大陸で第三の大河で、長さはおよそ2,060km、流域面積はおよそ92万km2あり、オリノコとは先住民の言葉で「川」を意味します。)の流域にあり、平らな大草原が広がっている国で、南米大陸に位置していますが、国土は全て赤道以北の北半球となります。
 いろいろ魅力の広がるベネズエラですが、ここではギアナ高地、エンゼルフォールの二つに絞って話を進めていきます。

 まず、ギアナ高地です。
 ギアナ高地は南アメリカ大陸の北部、オリノコ川、アマゾン川、およびアマゾン川の支流の1つのネグロ川に囲まれた地域に存在するコロンビア、ベネズエラ、ガイアナ、スリナム、フランス領ギアナ、ブラジルの6か国と地域にまたがる高地で、一般にはオリノコ川とエセキボ川に囲まれた地域に点在するテーブルマウンテンを指します。
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 テーブルマウンテンはギアナ楯状地ともよばれ、ほぼ垂直に切り立ったテーブルマウンテンが数多く点在し、その数は100を超えるといわれています。
 標高の高いテーブルマウンテンは、ギアナ高地内でもエセキボ川の西側に多くあり、ネブリナ(3014m)、ロライマ山(2810m)などがありますが、エセキボ川の東側のテーブルマウンテンは比較的小規模で標高は1000m以下のものが大多数を占めます。
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 ロライマ山の初登頂を行ったイム・トゥルンはイギリスに帰国後、その時に撮影した写真を用いた講演会を開きますが、その聴講者のなかにたまたま、アーサー・コナン・ドイルがいました。
 ドイルはロライマの風景に感激して、自身のSF小説「失われた世界」の舞台にしたのです。
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 次にエンジェルフォールです。

 エンジェルフォールはギアナ高地にある最大のテーブルマウンテンであるアウヤンテプイから流れ落ちる世界最大の落差 979 m をもつ滝として有名です。
 あまりに落差が大きいため、落下する水は滝下部に達するより前に分散して空気と絡み合い、滝下部は暴風雨のようになっているため滝壺が存在しないのです。
 滝の存在が先住民以外を除いて世界的に知られるようになったのは、1937年に金鉱山を探しながら飛行機を飛ばしてこの滝を発見したアメリカ人探検飛行家のジミー・エンジェルによるもので、すなわち滝の名は「天使の滝」の意味ではなく、この滝を発見した人にちなんでの「エンジェル氏の滝」の意味なのです。

 余談ですが、7~8年前に団体ツアー旅行で行った「済州島の旅」で、たまたまツアーで一緒になったKさんという方と毎食向かい合って食事をしたことがあります。
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 彼女とは食事のことや世間話などが中心で、突っ込んだ話をしたことがそれまで無かったのですが、5回目の食事の際に彼女から素晴らしい旅の話を聞きました。
 それではKさんの話された範囲での自己紹介と旅行体験をここで紹介しましょう。
 Kさんは東京の日本橋生まれの明るい魅力的な方で、現在は札幌に住んでいるとのことで、既婚か独身かは会話の中には出て来ず、結果としては謎の女でした。
 Kさんの旅行歴は、僕のような海外旅行経験の浅い人間にとっては「凄い」の一言となります。

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 そのことを今まで僕にはまったく話しませんでしたが、彼女はほとんど世界中を旅している手馴れたトラベラーだったのです。
 ヨーロッパではフランス、イタリア、スペインを各4回ほど、南米ではブラジルやペルーにも行ったことがあり、アジアでは韓国や中国はもちろんのことで、シルクロードを何回が経験していて、なんとアフリカまで足を伸ばしていたのでした。
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 彼女の旅行体験で最も羨ましかったのが世界の四大瀑布(南アメリカ大陸のアルゼンチンとブラジルにまたがるイグアスの滝、アフリカ大陸のジンバブエとザンビアにまたがるヴィクトリアの滝、北アメリカ大陸のアメリカ合衆国とカナダにまたがるナイアガラの滝、そして南アメリカ大陸ベネズエラのエンジェルフォール)の制覇の話だったのです。
 他の三つの滝はアプローチも簡単ですが、ベネズエラのエンジェルフォールは滝に近づくこと自体が冒険となるような滝なのです。
 このエンジェルフォールを旅した時の話をじっくりと聞きたかったのですが、そこで他のグループの食事時間が終了し、僕らも盛り上がった話をやめなければなりませんでした。

 ここにご来場の方の中にも、Kさんのような凄い旅の経験を持たれている方が多数?居られると思いますので、どうぞ遠慮なさらずに旅の話を聞かせてください。
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 まだまだ、コロナの時代は続きそうで、現実の旅は当分先のようですね。

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