津軽街道をゆく(2013年の旅) その27  幻の中世都市十三湊 その1

十三湊(とさみなと)と聞くだけで、心トキめくところがある。

十三湊(とさみなと)は日本の中世から近世にかけて、青森県五所川原市の十三湖の辺りにあった湊で、近世以降、「じゅうさんみなと」と呼ばれるようになった。

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天然の良港のため、鎌倉時代後期には豪族安東氏の本拠地として北海道のアイヌと和人との間の重要交易拠点となった。

また、『廻船式目』(室町時代末に成立した日本最古の海洋法規集)に、日本の十大港湾として記されている三津・七湊の1数えられる、当時の博多湊に並び称される港湾都市であった。

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 その後、朝鮮半島、中国などと貿易が行われていたことは、国立歴史民俗博物館、富山大学、青森県教育委員会、市浦村教育委員会、中央大学などによる十三湊遺跡の発掘調査によって明らかになりつつある。

環日本海の諸外国や、北海道・東北に居住していた日本列島の先住民族であるアイヌ人と交易していた安東氏の本拠地なのだから、北の中世ロマンが満開の十三湊である。

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 ここをじっくり見るには1日では足りないが、それを2時間程の時間で回ることにした。

見学場所は赤字1(十三湖が海に繋がる地点)、赤字2(湊神社、この近くに安東氏時代の船の出入口である水戸口があった。)、赤字3(唐川城跡)、赤字4(福島城跡)の四ヶ所である。

では、赤字1(十三湖が海に繋がる地点)から見学。

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 ここが十三湖と十三湖前潟とをつなぐ旧「せばと川」で、真っ直ぐ行くとすぐに十三湖大橋に出るが、この下は十三湖と海を繋ぐ「せばと川」となる。

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  旧「せばと川」に沿って左に向かうとこんな風景が広がる。

 湖の岸では少年がルアー仕掛けで魚釣りを楽しんでいた。

 湖の反対側には海に向かってだだっ広く広がった十三の砂山公園、その先端部分には砂山の碑が鎮座している。

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