津軽街道をゆく(2013年の旅) その29  幻の中世都市十三湊 その3 福島城跡の見学

最後に赤字4福島城跡の見学である。

福島城跡は十三湖の北岸に面する標高約20メートルの台地上にある。

面積は約62万5000平方メートルで、外郭とその中にある内郭で構成される。

外郭は一辺が約1キロメートルの三角形をしており、土塁と外堀が残っている。

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 平安時代後期の10世紀後半に築かれたとみられる。

外郭は擦文文化人が何らかの軍事上の情勢に対応して築いた城であると考えられている。

内郭は一辺が約180メートルの四角形をしており、土塁と外堀・内堀で外郭から区切られている。

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 内郭は室町時代前期の14世紀後半から15世紀前半に築かれた可能性が高い。

福島城から南西3キロメートルの位置にある十三湊が最も栄えた時期にあたる。

内郭には模擬城門(城門が存在しなかったり、存在が不明の城に建てられた城門のこと)の遺構が残っていた。

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 城門には「福島城址」と「福島城本丸跡」の二つの表札が貼られていて、そこから城跡に入っていった。

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 城址の中に入るとさすが一辺が約180メートルの四角形の大きさで、城址の真ん中で後ろを振り返ったが、入ってきた城門が遥かな遠くに見えていた。

福島城は唐川城と違って、最近まで誰が築城したのか誰が住んだのかが不確かな城となっていた。

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 しかし青森県の発掘調査が進み、平成18年度には内郭東側土塁の堀跡を発掘、平成20年度には当城跡の内郭南東部より中世の武家屋敷を発掘、更に平成21年度には内郭南側土塁で門跡を発掘ということで、福島城内郭は安東氏時代に建てられた居館跡であることが判明した。

安東氏の本拠地をもっとじっくり見たかったが、次の小泊が待っているのでこの辺で十三湊を後にする。

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