天竜川の旅 その1 旅のスタート
「天竜川」、その名は地名からではない。
古い書物によると、天竜川は奈良時代の頃には「麁玉川」(あらたまがわ)と呼ばれ、平安時代には「広瀬川」と呼ばれるようになった。鎌倉時代には「天の中川」と呼ばれ、その後「天竜川」と呼ばれたという。
「天竜」はもともと「天流(アメノナガレ)」と読んでいたようで、これは天から降った雨が、峰から諏訪湖へ流れ出て、天竜川の流れとなることからだという。
「竜」の字が使われたのは、水の流れが速く、竜が天に昇っていくかのように見えるというところからとか、天竜川の流れ出る諏訪湖の近くにある諏訪神社に祭られている竜神からきているという説もある。

「天竜」はもともと「天流(アメノナガレ)」と読んでいたようで、これは天から降った雨が、峰から諏訪湖へ流れ出て、天竜川の流れとなることからだという。
「竜」の字が使われたのは、水の流れが速く、竜が天に昇っていくかのように見えるというところからとか、天竜川の流れ出る諏訪湖の近くにある諏訪神社に祭られている竜神からきているという説もある。

地理的には、天竜川(てんりゅうがわ)は長野県から愛知県、静岡県を経て太平洋へ注ぐ天竜川水系の本流で、一級河川。
流路延長は213km(日本全国9位)、流域面積は5,090km²(日本全国12位)となる。
諏訪湖の唯一の出口は長野県岡谷市の釜口水門、ここが天竜川の源流地である。
浜松市天竜区二俣町鹿島で平野部に出、浜松市と磐田市との境を成しつつ遠州灘に注ぐ。
まずは源流地の諏訪湖から攻め入り、河口の浜松に到着するまでの間に、天竜川の全貌の半分はこの手でしっかりと見ておきたいし、水系の世界観についても出来るだけ身近なものとして掌握してみたい。
天竜川の源流地「釜口水門」
今年の旅は、この釜口水門から始まった。
源流の地ではあるが、ここには華やかさも何も無い。
諏訪湖の水は汚く濁ったままだし、空もどんよりと曇っている。
今年の旅の計画であるが、あくまでも計画である。
それでは、旅のスタートである。
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