津軽街道をゆく(2013年の旅) その40 大間崎を歩く
大間崎は青森県下北郡大間町にある本州最北端の岬である。
北緯41度33分、東経140度54分、対岸に位置する北海道の汐首岬との間は僅か18kmで、本州・北海道間の最短地点。
「まぐろだけ丼」を完食すると、さっそく大間岬に繰り出した。

大間崎にも龍飛岬よりは狭い範囲だが、龍飛同様に様々なモニュメントや石碑が建っていた。
写真上部はまぐろ一本釣りの町の碑で、写真下部中央は日本地図モニュメントの津軽海峡部分である。
津軽海峡の大間近海は潮流の速い地域で周辺は良好な漁場となっており、マグロの一本釣りの名所として有名。

また、龍飛崎の津軽海峡冬景色に対抗して、天童よしみの「みちのく慕情詩碑」が建っていた。

更に、大間町の対岸にある函館市と深い関係である石川啄木の歌碑も建っていた。
下の三つの歌が刻まれていた。
大海にむかひて一人 七八日 泣きなむとすと家を出でにき
東海の小島の磯の白砂に われ泣きぬれて 蟹とたはむる
大といふ字を百あまり 砂に書き 死ぬことをやめて帰り来れり
いずれの歌も函館の大森浜で詠んだ歌と思われるが、青森県知事木村守男書と最後に記載があった。

そして、ここ本州最北端の地と刻まれた「本州最北端の地碑」が悠然と大間の曇り空にそびえ立っていた。

みやげ屋を覗くと、稚内では日本最北端の店となっていたが、大間では「本州最北端の店」だった。
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