飛騨街道をゆく(2014年の旅) その11 飛騨牛のにぎり膳のランチでこの日一番の贅沢
三寺まいりを終え、瀬戸川沿いを再び歩きだした。
この川の近くには、手織りの店や切り絵の店が並んでいて、そんな店をのぞいてみた。

ほっとする店(イチイ科イチイを使った一刀彫りの店)もそんな店の一つで、看板の絵とほっとする言葉で飾られた置物、壁掛け、アクセサリー類などの作品が並んでいた。

午前10時を過ぎたのでお茶にしようと壱之町珈琲店に立ち寄ると、70代くらいのおじいさんが、木彫りの鳥を壁際に並べているところだった。
僕はコーヒーを飲みながら、作られた作品をいいかげんに眺めみていた。

こんな可愛い作品ばかりである。
作者のおじいさんは僕に気づいて、木の種類や鳥のことなどを詳細に説明してくれたがあまり長く付き合っていると作品を買う羽目になりそうだったので、話のキリのいいところでおじいさんに説明のお礼を言い、リンゴジュース300円の代金を払うと壱之町珈琲店を出た。
外へ出ると、この地方特有の仮曇天が晴れ、すっかり晴天となっていた。
青空の下でもう一度飛騨古川の絶景を見ようと、心当たりの2〜3の絶景の地に向けて歩き出した。

まず荒城川に架かる今宮橋近辺の風景。

ここは、円光寺脇の瀬戸川と白壁土蔵街。
こんなことをしている間に午前11時半の昼食予約時間となり、予約していた店に急いだ。

この店が、女性が寿司を握る寿司店「まる恵寿」。
ここでは日本海直送の魚介や飛騨牛の寿司が味わえ、人気は小鉢やデザートも付く飛騨牛のにぎり膳や、飛騨牛のたたきの付いたさくら会席である。

僕が頼んでいたのはこの「飛騨牛のにぎり膳」、膳の中央に、メインの3巻の飛騨牛の握りが乗っている。
値段は1,970円、この店一番の値段の特上のランチで、最高のランチタイムとなった。
店は、おばあ様とそのお孫様のような女性二人でやっている店で、おばあ様が料理を作られているようである。
この昼食がこの日一番の贅沢となり、僕の相手をこの料理を作られたおばあ様がしてくれ、僕も司馬遼太郎の飛騨街道の話などをして、ランチタイムを盛り上げた。
おばあ様も、外人客の話題などで僕を楽しませてくれた。
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