津軽街道をゆく(2013年の旅) その48 八甲田丸を見学
棟方志功の展示作品も常設されていたが、棟方志功については後ほど見学する記念館で紹介することとして、一先ず青森県立美術館を離れて、青森市内中心部に向かった。
これから、赤字Ⅰの青函連絡船80年の歴史を展示する八甲田丸と、赤字Ⅱの青森市の文化観光の拠点である「ねぶたの家 ワ・ラッセ」を見学、その後赤字Ⅲの棟方志功記念館に入る予定である。(なお、今夜の宿泊先は赤字Ⅳのアートカラーホテル青森(旧青森プラザホテル)である。
まず、赤字Ⅰの八甲田丸見学である。
八甲田丸の前には津軽海峡冬景色の歌碑が建てられており、鉄道車両を搭載する青函連絡船なのだという印象を強調している。
正式名称は、青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸といい、艦内は博物館となっている。
艦内に入ると、レトロな鉄道関連の品々が展示陳列されている。
昭和を代表する俳優の出演した映画のポスターも貼られていた。
青函連絡船の始まりは、1908年に鉄道連絡船として就航した比羅夫丸から。
青函連絡船は1988年まで80年間に渡って青森港と函館港を結び、1億6千万人の乗客と2億5千万トンの貨物を運んだ。
航行距離は8千万キロ、地球を2,019周回ったことになる。
見学順を案内する赤い線に従って、操舵室にも入った。
ここは八甲田丸の運行をコントロールする司令塔である。
この後、鉄道車両を搭載する為のスペースである1F車両甲板に行って、気動車キハ82系など9両の展示を見学した。
日本の経済発展に大きく貢献してきた青函連絡船は青森市のシンボルで、80年間の間に55隻が就航したが、八甲田丸は23年7ヶ月と現役期間が一番長かった。
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