秋田県散歩(2015年の旅)その1 鶴岡公園で 藤沢周平記念館に立ち寄る
それでは、秋田県散歩に出発である。

旅の一日目の日程であるが、一日目は山形県の鶴岡市で藤沢周平原作の映画の舞台となった場所を散策したり、鶴岡市内の観光名所を回ることとなる。
なお、鶴岡には松尾芭蕉が奥の細道の旅で立ち寄っていて、その関連史跡も見学することになるが、今回の旅では記載の対象としない。

新潟の自宅を午前6時には出発し国道7号線を北上、午前7時半頃山形県に入ってまもなくの場所にある温海町のしゃりんというドライブインで、550円のカレーライスを食べて朝食とした。
それから一路鶴岡市を目指し、午前9時過ぎに最初の目的地である鶴岡市に到着した。

最初に大きな鳥居が印象的な鶴岡公園に行った。
鶴岡市の中心部にある鶴岡公園は、かつて庄内藩酒井家歴代藩主の居城として栄えた「鶴ヶ岡城」跡に広がる城址公園である。
ここには大鳥居の他に、「滝藤」と名付けられた見事な藤の花が咲いていた。

存在感のある藤の美しさに見とれたのか、親子連れがしゃがみこんでシャッターをしきりに切っていた。
手前のあやめの見頃はまだ先のようである。

この後、公園内に設置されている藤沢周平記念館に立ち寄った。
館内は撮影禁止なので、パンフで館内を紹介する。

展示室は3部に分かれていて、第1部「藤沢文学」と鶴岡・庄内で、蝉しぐれなどの作品の一部が展示パネルとなっていた。

第2部は省略、第3部は「作家・藤沢周平」の奇跡である。
藤沢周平は本名小菅留治(こすげとめじ)、昭和2年12月26日に山形県東田川郡黄金村大字高坂(現鶴岡市高坂)に生まれた。
黄金村役場等で働きながら鶴岡中学校夜間部に通い山形師範学校に進み、卒業後教師となり湯田川中学校に赴任。
2年後に結核がみつかり休職、6年余の闘病の後東京の業界新聞社に勤務、会社勤めの傍ら小説を執筆、すでに故人で平成9年に逝去している。

館内には彼の生前執筆活動で使っていた書斎も再現されていた。
藤沢周平は直木賞作家ではあるが、彼の小説の中で一番大衆受けし愛されているのが、故郷の鶴岡がモデルの架空の藩である海坂藩を舞台に下級武士を描いた時代小説群である。
この作品の幾つかは映画化され、僕も「たそがれ清兵衛」、「蝉しぐれ」、「山桜」はビデオで見ていて、藤沢作品のロケ地を見てみたいとかねがね思っていた。
この館を出ると、勇んで藤沢作品のロケ地めぐりに出発した。
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