直江兼続の旅 その9 「坂口安吾の部屋」

 玄関を出て、これから大棟山美術博物館館内を見ていく。

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 この2階へ続く階段の下が、箪笥のように収納できるスペースとなっている。

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 まず1階にある村山家や坂口安吾が収集した書籍類を展示した資料室を見た。

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 この書棚は村山家の書棚のようで、松之山町史と書かれた厚い書籍がが置かれていて、書棚の上には村山家の先代の方々と思われる写真が置かれていた。

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 1階の窓からは、こんな風景が広がっていた。

 この部屋はざっと眺めて、安吾が松之山の村山家で使っていた2階の部屋に行った。

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 この部屋がその部屋で、「坂口安吾の部屋」と銘々されている。

 この部屋にも書棚が置かれていて、どんな本が置かれているか興味があったのでのぞいてみた。

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 一番上の棚には全集世界の歴史がずらっと並べられていて、その下の棚には坂口安吾全集などが並べられていたが、その下の二つの棚にはそう有名でもない方々の全集本等が置かれていた。

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 ここは書棚以外の展示スペースに置かれた安吾の色紙類が一番興味深く、じっくり眺られた。

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 この村長と書かれた色紙に書かれているのは、安吾の姉セキが嫁いだ村山真雄氏だと思われるが、写真の右片隅には安吾の姪の喜久が写った写真も置かれていた。

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 最後に、安吾の文学碑文の中でも最も有名な「夏が来て、あのうらうらと浮く綿のような雲を見ると、山岳に浸らずにはいられない」を見た。

 この碑文は松之山小学校の校庭にある碑に刻まれている碑文で、坂口安吾の出世作「黒谷村」の冒頭の一節である。

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 ここを訪れたのは2009年8月22日のことで、2階からは碑文に書かれているような夏雲が眺められた。

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