石狩川への旅 その24 北大理学部

 農学部の隣にはノーベル化学賞の鈴木章や宇宙飛行士の毛利衛が卒業している理学部がある。


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 ここの学科は数学科、物理学科、化学科、生物化学科と分かれていて、ここまでは通常の理学部と大差ないのだが、地球惑星科学科なる興味をそそられる名の学科が存在する。

 2年後期のカリキュラムを見ると、地球惑星基礎化学、地球史、堆積学、マグマ科学、地球惑星科学のための古典力学など。

 3年後期のカリキュラムは、地球環境学、古生物学、火山学、大気海洋物理学、地震火山物理学、惑星学など。

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 4年後期のカリキュラムは、地球惑星科学文献購読、データ解析学、流体力学、地球惑星科学研究、相対論(物理開義)など。

 こうした学問は専門家以外は学生時代で終わりとなっているようだが、東日本大震災以後、日本人に今最も必要な学問であると考えている。


 地球という惑星が誕生して46億年経過しているが、その間にこの惑星は大陸がくっ付いたり離れたり、大半が氷河で覆われたり、地球上のいたるところで火山が大爆発したり、大地震による地殻変動が起きたり、惑星上の生物はその度に絶滅の危機に瀕したり、まったく絶滅した種となった生物もあった。

 
 46億年という時間の長さと、宇宙の中の地球という存在のあまりの小ささを思う時、僕らが今こうしてここに生きて存在していることの奇跡を強く感じる。

 
 東日本大震災クラスの地震は日本では1000年に1回とのことだが、世界規模で見て見れば100年に1回は、このクラスの規模の地震は起きているのだろう。


 その度に、人間の住居は廃墟と化し、虫けら同然の状況で自然界に放り投げられる。

 
 今の日本の状況に一番必要な学問は、地球惑星学かなと最近は考えている。人間として日本人として、砂上の楼閣に近い現代の繁栄の意味を問い直すためにも・・・・。


 ところで、理学部の前には北大総合博物館が開館している。

 
 なかなか興味のある展示物があったので紹介する。


 
1階の展示は北大の歴史に関する展示と、北大で現在行われている研究の展示。


 この中で、北を見る目・北から見る目―変動する北東ユーラシアが面白かった。


 サハリン・クリル・カムチャッカ・シベリアなど北方圏に関する研究が紹介されていて、マンモスハンター、シベリアの自然、クリル―カムチャッカの自然、サハリンの自然などが展示されており、特別展としてアラスカの恐竜展が各階で展示されており印象深かった。

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                   タルボザウルスの骨格写真

2階は昆虫標本や滅多に見ることの出来ない深海魚などの標本、それに僕が今現在最も興味を惹かれ、今年の北海道の旅でもテーマの一つとして取り上げたい「オホーツク文化」のことが詳しく展示されていた。

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 オホーツク文化は、3世紀から13世紀までオホーツク海沿岸を中心とする北海道北海岸、樺太、南千島の沿海部に栄えた古代文化。

 この文化の遺跡が主としてオホーツク海の沿岸に分布していることから名付けられた。

 海獣狩猟や漁労を中心とする生活を送っていたオホーツク文化の担い手を、オホーツク文化人、また単にオホーツク人とも呼んでいる。

3階は化石や鉱石を展示しているが、恐竜の骨の展示が圧巻だった。

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