津軽街道をゆく(2013年の旅) その61 藤田記念庭園和館にある小広間を見学

次に、和館に入った。



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ここは映画「奇跡のりんご」のロケ地となった場所である。

「奇跡のリンゴ」は、2013年制作の日本映画で、絶対に不可能と言われた無農薬リンゴの栽培に成功し、「奇跡のリンゴ」として大きな話題を集めた青森のリンゴ農家木村秋則氏の実話がもとになっている。



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この和館にある小広間で、秋則が妻となる美恵子とお見合いする場面が撮影された。

なお「奇跡のリンゴ」ロケ地巡りを、「津軽街道をゆく」旅の最終コースとして計画しているので、「奇跡のリンゴ」については、その時にまた詳しく紹介したい。



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ここの床の間には九谷焼唐獅子後藤新平の手で「壱是皆以自治為本」と書かれた掛け軸が飾られている。

「壱是(いっし)にみな、自ら治るをもって本となす」とでも読むのだろう。

もとは「大学」の一章にある、「自天子以至於庶人、壱是皆以修身為本」から引用しているようだ。

意味は、身分の最高位である天子から下は庶民に至るまで、ひたすらに我が身を整えて徳を修める“修身”こそが根本なのである。

儒教の段階的な政治統治論である「修身→斉家→治国→平天下」のうちの「修身」の普遍的な大切さを説いた部分を書いた書で、東京都知事など要職を歴任した彼の座右の言葉に近いのだろうと推測した。



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和館の廊下からは、広い庭が見渡せ、その奥には見え隠れしている岩木山の姿があった。



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続いて、低地部の池泉回遊式庭園を散策したが、先日の台風で庭が一部破壊されていた。

昨今の日本の自然災害の恐ろしさが、久しぶりに蘇った。

一通り藤田記念庭園を見学し、ここで昼食とした。



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再度洋館に入り、そこでいい雰囲気で営業している喫茶室に入った。



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食事はナポリタン、飲み物はアイスティ、これで950円だった。

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