飛騨街道をゆく(2014年の旅) その35 新橋まで吉田川散歩
これから、吉田川の左岸を宮ケ瀬橋から新橋まで歩く。

区間としては黄線で示した部分で、星印の新橋上が最終目的地となる。
まず、宮ケ瀬橋上を進んでゆく。

橋の向こう側まで行き少し歩くと、そこには宗祇水が静かに流れている。
橋の中程から吉田川上流を眺めてみた。

目の前には、こんな風景が広がっている。
吉田川両岸には時代を感じさせる旅館や土産物屋や食堂などの建物が並び、時間旅行をしているような感覚に襲われる。

宮ケ瀬橋のたもとにちょっと洒落た喫茶店があったので、そこの屋外スペースで店の自慢のコーヒーを飲んで小休止した。
若いお姉さんが2〜3人店に居たが、どのお姉さんも洗練された都会的な方で、少し場違いな感じがしないでもなかった。
宮ケ瀬橋界隈から一つ上流の橋である新橋界隈まで、郡上八幡の町を覗き見しながら歩いてきた。

ここは、吉田川に架かる新橋左岸に建てられている八幡町役場である。
役場の前に広がる広場は毎年の郡上踊りの会場となっていて、お盆を中心に沢山の踊り手の人々で賑わっている。

新橋の方に歩みを進めていく。

橋はかなり広く、橋の向こうから小学生や中学生の集団が歩いてくる。
この新橋は郡上八幡の男の子達が大人になるための通過儀礼として使われていて、彼らが小学校の高学年になると、度胸試しとしてこの橋の上から渦巻く瀬へ飛び込み、男であるということを周りに見せるのである。

ただ度胸試しとは言っても、この橋から下までの高さは12mもあり(声を掛けた男の子達は20mと言っていたが)、大人でさえ飛び込むには相当な勇気が入り、僕はとても郡上八幡では大人になれないと思った。
郡上八幡では3日3晩の徹夜踊りの完全制覇と新橋からの12mダイビングの成功が、大人の階段を駆け登る必須条件なのである。

最後に僕が最も絶景と感じた新橋から吉田川下流を眺めての風景を紹介して、「飛騨街道の旅」の郡上八幡編を終える。
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