飛騨街道をゆく(2014年の旅) その36 郡上白川街道をゆく
黄星印の郡上八幡に別れを告げ、今晩の宿である平瀬温泉に向かった。

長良川を遡っていくのだが、黄矢印地点の白鳥町のドライブイン長滝で昼食とした。

食事は郡上八幡で買ったホカ弁といつものUCCコーヒーで簡単に済ませた。
このあたりは景色も良く、近くには同じように弁当を広げている家族連れもいて、絶景をご馳走に気分最高潮で食事が出来た。

昼食後は、道の駅大日岳で休んだり、長良川源流の夫婦滝を見物したりして、午後1時17分には太平洋へ注ぐ長良川と日本海へ注ぐ庄川の分水嶺に到達した。
この分水嶺は国道のすぐ脇にあり公園ともなっていて、ここからは日本海へ向かって少しずつ高度を下げてのドライブとなる。
やがて御母衣湖を右手に見ながらの走行となり、御母衣湖の絶景に気を取られて何回かよそ見運転となったが、安全な運転をそこねるまでには至らなかった。

桜の時期ではないが、これが有名な荘川桜である。
高山市荘川町(旧荘川村)中野の国道156号沿いの御母衣ダム湖岸に移植された樹齢450年と推定される古木である。
樹高約20m幹囲目通り約6mで、御母衣ダム建設によってダム湖底に沈む運命にあった桜を1960年に移植したもので、桜のあった旧荘川村に因んで「荘川桜」と名づけられている。

この御母衣湖は御母衣ダムの完成によって作られた人造湖で、ダム建設により230戸、4つの地域がこの湖底に沈んでしまった。
美しい湖だが、失われた村や村人の生活を考えると、絶景に感激しているだけの態度も取ってはいられない。

御母衣湖の一番北にあるのが、この御母衣ダムである。
庄川本流最上流に建設された高さ131メートルもある日本屈指の規模のロックフィルダム(岩石や土砂を積み上げて建設する型式のダム)である。
ダムを通り過ぎてから、次に他の湖と比較することが出来ないほど神秘的で、まるで太古の世界に迷い込んだような気分に浸れると評判の「白水湖」へ行くつもりだった。
が、湖へ行く道が狭くて妙な胸騒ぎがしたので、途中で引き返して国道沿いにある「しらみずの湯」でのんびり時間を過ごすことにした。
しらみずの湯は平瀬温泉の共同浴場が古くなったため、別の場所に2005年にオープンした温泉施設である。

しらみずの湯で1時間程過ごし、午後4時前には今晩の宿の温泉民宿山水に入った。
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