新神戸ものがたり その9 「旧パナマ領事館」

 9館特選入場券で見れる異人館のうち「うろこの家」「うろこ美術館」「山手八番館」「北野外国人倶楽部」「旧中国領事館」の5館を見たので、残りは「イングランド館」「仏蘭西館」「ベンの家」「旧パナマ領事館」の4館となる。

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 黄線の道を歩いて残りの4館のある北野通り(異人館街)に出たが、その前に途中で「ラインの館」を館の入口から見た。

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 「ラインの館」に入るには別に入場料がいるので、外から見るだけにした。

 「ラインの館」は大正初期の建築で、木造2階建下見板張りオイルペンキ塗りで、開放されたベランダ、ベイ・ウィンドー、軒蛇腹、よろい戸など、明治時代のいわゆる異人館の様式をそのまま受け継いでいる建物である。

 庭には蘇鉄や楠の大樹があって心地よい緑陰をつくっているが、「ラインの館」という名称は市民の愛称募集で入選した名前で、この館の下見板の横線(ライン)が美しいからという理由でこの名称となったとのこと。

 下見板の美しいラインを歩いて北野通りに出た。

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 北野通りには「イングランド館」「仏蘭西館」「ベンの家」「旧パナマ領事館」の4館が、上図のような配置で立ち並んでいるが、まず「旧パナマ領事館」から見ることにした。

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 「旧パナマ領事館」は明治時代後期にヒルトン氏の自邸として建設され、戦後パナマ領事館として使用された異人館である。

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  北野通りに面する高い石垣の上に建っており、外観の意匠や色使いが現代的で、館内はパナマ領事館であった当時が再現されており、カルロス領事の執務室、ダイニング、ベッドルーム、ライブラリー、サンルーム等を公開、マヤやアンデスの土器・土偶等が随所に展示されている。

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 「旧パナマ領事館」からは、北野通りを挟んで「イングランド館」「仏蘭西館」「ベンの家」などが並んで見えている。

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