近江街道をゆく その33 郷土資料館と歴史民俗資料館を見学

本願寺八幡別院をあとに、八幡商人の街並みを歩きながら郷土資料館に向かった。
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この郷土資料館は、かつて安南(ベトナム)貿易で活躍した近江商人・西村太郎右衛門邸跡に昭和49年3月1日に開設された。

建物は明治19年(1886年)に八幡警察署として建設され、1953年にヴォーリズ建築事務所の手により大幅に改築され、現在の形になった。
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資料館内に入ると、近江八幡の商人が使用した道具類などが展示してあった。
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2階に上がると、NHKの朝ドラ「あさが来た」の主人公のモデルである広岡浅子と、その娘亀子と結婚した次兄・広岡恵三の妹である一柳満喜子のことがパネル展示されていた。

一柳満喜子は広岡浅子の薦めもあって、近江兄弟社で知られるウィリアム・メレル・ヴォーリズの妻となった。
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この建物の改築・設計担当者の妻や朝ドラもモデルの展示は非常に興味を惹いたので、立ち止まってじっくり読んだ。

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次に歴史民俗資料館に入った。



ここは昭和54年に元近江八幡警察署長官舎であったものを譲り受けて開設した。

建物は八幡商人の中でも豪商とされる森五郎兵衛の控え宅で、江戸時代末期の建築。
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資料館内に入ると、近江八幡の商人が使用した道具類が部屋いっぱいに展示してあり、当時の生活ぶりをそのまま再現している。
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畳敷きの座敷等にも、近江商人が使用した道具類が、当時のままに展示されていた。

近江商人達は江戸時代、近江国に本店を置き、天秤棒一つで全国を回って商活動を行い、この近江八幡の地は近江商人発祥の地の一つとされている。

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