新神戸ものがたり その10 「イングランド館」と「仏蘭西館」

 「旧パナマ領事館」を出て北野通りを横断した。

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 それから黄⇒のように歩いて、隣通しに並んでいる3館を見て回った。

 まず「イングランド館」である。

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 この異人館はイギリス人のフデセック医師が建てて住み続けたの診療所と住居である。

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 世界で最も有名な英国人である名探偵シャーロックホームズの部屋が小説に忠実に再現されていたり、お庭にはロンドンの地下鉄ベイカーストリート駅を再現している。

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 異人館独特のコロニアル様式の美しいベランダを持つ外観や館内ではイギリス紳士のライフ・スタイルが濃厚に残っている。

 バロックやビクトリア時代の家具・装飾品・バーカウンターなどのアンティークが、ここでは楽しめる。

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 マホガニーの素材に彫刻を施したパブ・カウンターは、19世紀ビクトリア時代に英国貴族の館にあったものである。

 次に「仏蘭西館」である。

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 この異人館は二軒が左右対称に建つ風変わりな建物で、元は外人向けのアパートだったが、現在はフランスの美術品や調度品で統一している。

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 アール・ヌーヴォの花形作家エミール・ガレやドーム兄弟らのガラス工芸は、選りすぐった佳品ぞろいである。

 壁にはエコール・ド・パリの藤田嗣治、シャガールらの小品が、さりげなく掛かっている。

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 フランスのエスプリに満ちた館内である。

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