ロシアのアネクドート傑作集から その13 ロシア(ソ連)

その1


「共産主義ってのは、船旅に似てるな。」

「どんなところが?」

「展望だけは素晴らしいんだが、どこに向かってるんだかさっぱりわからない。その上吐き気がする。おまけに降りられない」






その2



旧ソ連時代の ロシア人いわく、

「真のしあわせと言うのは、午前4時、自分の家でぐっすり寝ているとき

にやってくるんだよ。だれかが激しく戸をたたく音に目をさまして、

行ってみると秘密警察官が戸口に立っていて、こう言うんだ。


『イワン・イワノビッチ、お前を逮捕する』

すると、ぼくがこう答える――

『ご苦労さんです。でも、イワンの家は隣なんです』

「そんなときには、最高にしあわせだね」





その3


レーニンは、どうすればこの国を統治できるかを示した。

スターリンは、いかにして統治すべきかを示した。

フルシチョフは、どんな馬鹿でも統治するそぶりのできることを示した。

ブレジネフは、全ての馬鹿が統治できるわけではないことを示した。

ゴルバチョフは、馬鹿でなくともいかに統治が難しいかを示した。

エリツィンは、結局この国は統治できないことを示した。

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