長州路(2019年の旅) その67 雪舟庭
本堂の北面の縁側に雪舟庭案内図が建てられていたので、これを見ながらこれからお目当ての雪舟庭を見ていく。
雪舟庭は約900坪の広さで、東西北の三方が山林、南が開けた土地の中央に池泉を配した池泉回遊式庭園である。
庭は心字池を中心に手前に枯山水を設置していて、池の中には岩島、亀島、鶴島、舩石などが配置されている。
実際に池の近くまで歩いて行かないので、あくまでも庭の縁側から眺めた程度の鑑賞である。
池の手前の枯山水の石もなかなかのものだと思われるが、これらの石には名前がついてないようである。
枯山水の左手後方には竹林が広がっているようであるが、竹林の全貌は庭の深い森の中に隠れて、下方部だけが品よく姿を見せている。
雪舟庭を黙って静かに眺めていると、仏教とか禅というものをそんなに知らないものでも、心が落ち着いてくるような気がしてくる。
ここに居るだけで落ち着けるというのは、雪舟庭が一流の庭という証拠になるのだろう。
なお、雪舟庭には3つの重要な視点が置かれていて、第一の視点は今まで見ていた本堂のある位置からの眺めである。
第二の視点は西側の竹林と池泉に突き出た出島状の芝生のあたり、第三の視点は枯山水東側にある現在は書院跡となっているあたりとなっている。
第二の視点からの眺めも第三の視点からの眺めも見なかったが、第一の視点からの眺めを目の前にして、数分の間座禅の真似をして見た。</p
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