食の世界地図 その1 りんご

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 りんごといえば、古くは旧約聖書にも登場する”禁断の果実”として知られ、また、ウィリアムテル、ニュートンの万有引力、白雪姫等話題に事欠かない食材である。

 まず、このりんごから「食の世界地図」を始めよう。

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 上図はりんごの世界における生産量、2009年の統計資料である。



 中国が世界の生産量ではダントツ、2位はアメリカ


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 上図は日本での県別生産量を表した円グラフである。



 日本では、比較的寒冷とされる東北地方長野県が生産地。





りんごのルーツ

 現在栽培されているりんごの起源はコーカサス地方(ロシア南部)が原産地とされ、古代民族の移動に伴いヨーロッパに伝った。



 ヨーロッパではりんごは最も栽培の歴史の古い果物で、4000年前から栽培が始まったとされている。

 その証拠に湖棲民族(ヨーロッパ中部の先住民)の遺跡から炭化したりんごが発見された。この頃のりんごは品種としては確立されておらず、原種そのまま。




りんごの歴史

 6~7世紀になると、アングロサクソン民族により栽培技術の進歩と品種改良が行わるようになった。

 しかし、16世紀頃までのりんごはクラブアップル(小さく、酸味、苦味があり、主としてサイダーの原料になる。)。

 16世紀からイギリスなどで大玉の果物用品種が発達し、現在のりんごのもとになった。

 17世紀頃にはアメリカへ移民とともに入り、当初酒用だった物が、19世紀中期から大果の美味な現代品種が多く育成され、逆にヨーロッパへ普及していった。

 中国へは西域を経て6世紀には伝わっていたが、すでに中国原産のワリンゴが栽培されていた。

 日本では野生のミツバカイドウやエゾノコリンゴの原生はあったものの食べられる物はなく、8世紀頃中国からワリンゴが渡来した。

 ヨーロッパ系のりんごは文久年間(1861~1863)に初渡来、江戸の大名邸に植裁されていたようだが、公式導入は1871(明治4)年に開拓史がアメリカから持ち帰ったものがはじめ。

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            りんごのクラフティ(タルト)。

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