探険家の歴史 第1部 その5 世界最高峰に挑んだ男たち


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        世界最高峰エベレストです ↑



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 関野吉晴はグレートジャーニーの旅を、人類拡散の歴史の最終到達点、南米のナバリーノ島から始めた。


 そこは人類最終の到達点であり、人間の平面的な拡散の、最も遠くへ到達した地点でもあった。


 一方、人類が地上から上方へ到達した地点となると、この地球上ではヒマラヤ山脈のエベレストの8848mが最高であり、これより高い地点は地球上には存在しない。


 近代的な登山は19世紀のヨーロッパアルプス登山から始まる。それまでの単なる山歩きに近い登山ではなく、高峰を征服するというスポーツと冒険を兼ね備えたアルピニズムが始まる。


 モンブランの初登頂からわずか80年位でヨーロッパアルプスの高峰は次々と征服され、最後まで残ったマッターホルンが1865年にウインパー一行に初登頂されると、その対象はヒマラヤへ向うことになる。



 世界最高峰はエベレストだが、以下世界最高峰ベストテンまで列挙していく。いずれも、ヒマラヤ山脈の中の山である。


1.エベレスト  8,848m   

2.k2     8,611m

3.カンチェンジュンガ 8,568m

4.ローツェ  8,516m

5.マカルウ   8,463m

6.チョーオユ   8,201m

7.タウラギリ  8,167m

8.マナスル   8,163m

9.ナンガパルバット 8,125m

10.アンナブルナ 8,091m

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       世界で2番目、K2です ↑



 紀元前325年、アレクサンダー大王がインド侵略、ヨーロッパ人がヒマラヤに初めて入ったとされている。


 1800年~、イギリスのインド測量局がインド、ヒマラヤの大三角測量の為、ヒマラヤの奥深くに入っている。



 探検家列伝は、世界最高峰であるヒマラヤ山脈のエベレスト登頂に挑んだ男たちにスポットを当てる。


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 ジョージ・マロリー、名前は知らなくても「なぜ、エヴェレストに登るのか?」 との

ニューヨークタイムス記者の質問に、 「そこに、それ(人類未踏の最高峰)があるからだ」 と応えた話はあまりにも有名。


1886年、牧師の子として生まれる。


1921年、英国山岳会がにエベレスト第一次遠征隊を派遣。ここにマロリーも参加する。


1922年、 翌登頂目的の第二次遠征隊にも参加。5月20日には8,225mまで到達。人類史上初めて8,000mを越えた。しかしこの時は雪崩による死亡事故もあり、登頂は断念する。


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    ↑ 右がマロリ、左がアーヴィン



1924年6月8日、イギリス第三次遠征で、第二次アタック隊としてマロリーとアーヴィンがチベット側から頂上に向かった。途中第2ステップと呼ばれる切り立った岩壁の難所を登るところまでは目撃されていたが、その後、行方不明となる。以後、エベレスト初登頂者ではないかという疑惑が、エベレスト登山史最大の謎として残った。


1999年5月1日、遺体がアメリカのマロリー&アーヴィン捜索隊により、標高8,230m付近で発見される。遺体は損傷も少なく、エベレストにしがみつくような姿勢での遺体は、不屈の登山家魂を見るものに呼び起こさせるような姿だったという。(マロリーの時代の登山装備は、今の富士山登山よりも軽装備だった。7500mを超えると人間は長時間生存できない。死の臭いのする世界です。)


 そして、エベレスト初登頂者として、歴史に残っているエドモンド・ヒラリー


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1951年、各国の探検隊が初登頂を目指す中、ヒラリー、英国隊としてチームに初参加。


1952年、英国チームに加わり、2度目の挑戦、しかし失敗に終わる。


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 ↑ 左がヒラリー、右がテンジン


1953年、英国隊の一員として3度目の挑戦を敢行。5月29日の午前11時半、ネパールの シェルパ、テンジンとともに地球で最も高い峰に立った。



 1919年、エドモンド・ヒラリー卿、ニュージーランドのオークランド生まれ、小さい頃からアウトドア活動が大好きだったという。


 彼は後に、小さい頃のオークランド郊外の山でのスキー体験が、自分の人生での最大の体験と語っている。(どんなスキーをしてたんだろうね、三浦雄一郎程度かな?)エベレスト挑戦までに2万フィート以上の高峰を11座制していた。


 彼は、エベレストへの挑戦に留まらず、その後南極大陸の探検にも同行、以後はアウトドア・スクールを各地に開校し、特に子供らを冒険の世界に誘い出すことを自らの天職として、今も活動を続けているという。


 次回は7大陸最高峰初登頂の探検家を取り上げます。登山の世界は、チョットしんどいよ。

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