探険家の歴史 第1部 その7 7大陸最高峰に挑んだ日本の若き冒険者達 その2
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渡辺大剛(はるひさ)7summits登頂時の写真 ↑
山はマッキンリー(6,194m)、2004年次で世界2位の彼は、最後に紹介する。
続いて、早稲田から石川直樹を紹介する。
1977年6月30日 東京生まれ
高校2年でインド・ネパールを訪ねて以来、ユーコン川を漂ったり、ミクロネシアで伝統航海術を学んだり、世界7大陸の最高峰登頂で最年少記録を樹立したり……その体験や感動を伝えながら旅を続ける。
1995年 高校卒業と同時にカヌーイストの野田知佑氏に師事。鹿児島でカヌーの手ほどきを受ける。屋久島、小笠原諸島などで野宿生活。
北極から南極までを同年代の若者数名と自力で縦断しながら環境問題もアピールするというプロジェクト「Pole to Pole 2000」に参加、著書『この地球(ほし)を受け継ぐ者へ』ではその一部始終を日記形式で語っている。
「旅をして、それを書き記して、また旅をして。そんな生活をしていけたらいいな、とずっと思っていて。だから、大学を卒業したときも、就職する気は全然ありませんでした。」
石川直樹は2001年、現地時間の5月23日午前9時40分、世界最高峰のチョモランマ(エベレスト、8848メートル)に登頂して七大陸世界最高峰の世界最年少記録(23歳327日)を樹立した。今までの記録を2歳更新した。
石川直樹はロマン無き時代の冒険ゲームとして、7大陸最高峰登山は最上級の遊びであると言っているが、今の社会では女性でさえ半年で達成できる時代の変容に驚いているとも言っている。
彼は超有名人で、写真や冒険の世界で大活躍である。
そして、東大から山田淳を紹介する。
1979年5月8日兵庫県神戸市生まれ
私立灘中学校・灘高等学校卒業
東京大学文科Ⅱ類2年生
東京大学スキー山岳部所属
中学時代、ぜん息で虚弱だったが、旅が好きだったためワンダーフォーゲル部に入部。
大学に入ってから本格的に高所登山を始め、1999年より7summitsを目指す。
沢木耕太郎の「深夜特急」を中学・高校時代に読んで海外へ憧れを抱き、灘校時代には、ワンダーフォーゲル部に所属し、日本各地の山に登る。東京大学に進学し、スキー山岳部に入り、海外での登山をやってみようと考えた。
そんな時、DickBassについて書かれた、「7つの最高峰」という本に出会い、自分の登りたい山とがほとんど7summits一致するのを知り、7summits踏破を目標とした。
2002年5月17日、エベレスト登頂に成功、23歳と9日の世界最年少記録を作った。世界記録更新です。
彼は現在登山ガイドとして活躍中で、登山関係の会社も立ち上げている。
そして、最後に九州産業大学から渡辺大剛(はるひさ)を紹介する。
1981年8月25日生・静岡出身 磐田東高校卒業
1998年 1月 高校2年の冬、自転車で単独日本縦断。
2000年 夏 沖縄を友達と自転車で一周。
2001年 3月 太平洋を越えて北米西海岸を野宿しながら一人旅。
夏 台湾を自転車で一周する。(なかなか、やるやつです。)
2002年 2~3月 仲間とヒマラヤを訪れる。一人ネパールに残りチベット高原を自転車で旅している最中に野良犬の大群に襲われる。その後シルクロード、そして中国を旅する。
8~9月 インド南部と東アフリカを旅し、アフリカ大陸最高峰Mt.キリマンジャロ(5,895m・タンザニア)登頂。(やったね、僕も行きたいよ。)
2003年 2月3日 南米のアルゼンチン,チリ,ボリビア,ペルー,ウルグアイなどを旅し、南米大陸最高峰Mt.アコンカグア(6,960m・アルゼンチン)に単独登頂。(彼の旅には、憧れますね。)
彼は、日本人で7人目のセブンサミッターとなった。
そして、今は世界で2番目の7summits記録保持者でもある。
(彼は、どこにでもいるような、普通の学生だと思う。いい人生してるぜ、うらやましいね。)
2002年 9月20日 キリマンジャロ(5,895m)登頂成功
2003年 2月3日 アコンカグア(6,960m) 登頂成功
6月11日 エルブルース(5,642m)登頂成功
7月1日 コジアスコ(2,228m)登頂成功
2004年 1月14日 ビンソンマシフ(4,897m)登頂成功
5月24日 エベレスト(8,850m)登頂成功
6月12日 マッキンリー(6,194m)登頂成功
彼は2年かけないで、2004年6月12日、7大陸最高峰を踏破した。22歳292日でのセブンサミット登頂となった。(余裕の現役大学生の快挙である。野口健の時代から、ますますこの世界は大衆化したね。)
これまでのところ、日本人として最年少記録であり、世界第2位の記録でもある。
なお、世界最年少記録を更新したのは渡辺大剛の友人であるブリットン・キーシャン(米国人大学生)で、2004年5月24日のエベレスト登頂成功により、22歳174日で達成した。(この渡辺大剛は2012年12月26日に、ロシア連邦ムルマンスク州南部のカンダラクシャ市郊外の国道M-18(通称コラ道路)路上で自転車に乗っていたところを車に追突されて交通事故死、31歳の若さであった。)
2004年以後も記録が更新されてきたので、現在までの最年少記録を掲載する。
1990年 ロブ・ホール(ニュージーランド・29歳)
1995年 デイビッド・キートン(アメリカ・29歳)
1996年 ナスマフルキ(トルコ・28歳)
1999年 野口健(日本・25歳)
2001年 石川直樹(日本・23歳)
2002年 山田淳(日本・23歳)
2004年 ブリトン・キーシャン(アメリカ・22歳) (渡辺大剛は22歳292日で2位のため、最年少記録とならず)
2005年 ダニエル・フィッシャー(アメリカ・20歳)
2006年 リスマイルス・ジョーンズ(イギリス・20歳)
2007年 サマンサ・ラーソン(アメリカ・18歳、女性最年少記録)
2011年 ジョージ・アトキンソン(イギリス・16歳)
2011年 ジョーダン・ロメロ(アメリカ・15歳)
※エベレスト登山に年齢制限が導入されたことから、今後この記録を更新することは公式には不可能であるが、中国側の年齢規制は強制ではないため記録が更新される可能性もある。
ちなみに、現在の日本記録は早稲田の南谷真鈴の19歳である。
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