「オホーツク街道」の旅 その7 「日本の国と日本人」をテーマとして仕事をした司馬遼太郎
僕の興味を惹く彼の仕事の中身は、対談・鼎談・座談の分野と紀行の分野である。
まず対談・鼎談・座談の分野だが、彼のライフワークと言える「日本の国と日本人」をテーマとして仕事をしている。
対談・鼎談・座談を具体的に見てみると、時代のそうそうたる知識人たちと論陣を張っているのが理解される。
日本歴史を点検する(1970年1月、講談社)※海音寺潮五郎と
日本人を考える(1971年8月、文藝春秋)
日本人と日本文化 (1972年5月、中公新書)※ドナルド・キーンと

歴史を考える(1973年10月、文藝春秋)
座談会・日本の渡来文化(1975年6月、中央公論社)※上田正昭、金達寿と
土地と日本人(1976年8月、中央公論社)※松下幸之助らと
天下大乱を生きる(1977年、潮出版社)※小田実と
対談 中国を考える(1978年3月、文藝春秋)※陳舜臣と
日本人の内と外(1978年4月、中公新書)※山崎正和と
西域をゆく(1978年8月、潮出版社)※井上靖と
日本語と日本人(1978年11月、朝日新聞社)※中西進、大野晋らと
座談会・朝鮮と古代日本文化(1978年12月、中央公論社)※上田正昭、金達寿と
日本人の顔(1980年8月、朝日新聞社)
歴史の夜咄(1981年5月、小学館)※林屋辰三郎と
人間について(1983年7月、平凡社)※山村雄一と
日韓理解への道(1983年7月、読売新聞社)※鮮于煇、高柄朔、金達寿、森浩一と
歴史の交差路にて(1984年4月、講談社)※陳舜臣、金達寿と

東と西(1990年11月、朝日新聞社)※開高健、桑原武夫らと
世界のなかの日本(1992年4月、中央公論社)※ドナルド・キーンと
時代の風音(1992年11月、UPU)※堀田善衛、宮崎駿と
八人との対話(1993年3月、文藝春秋)※丸谷才一、立花隆らと
九つの問答(1995年7月、朝日新聞社)※井筒俊彦、リービ英雄らと
国家・宗教・日本人(1996年7月、講談社)※井上ひさしと
日本人への遺言(1997年2月、朝日新聞社)
日本とは何かということ(1997年3月、日本放送出版協会)※山折哲雄と、1995年にETV特集で行った
司馬遼太郎歴史歓談 (2000年11月、中央公論新社)湯川秀樹、富士正晴らと
次に紀行についてだが、これは意外に少なく、25年の旅となった「街道をゆく」がその中身のほとんどである。
歴史を紀行する(1969年2月、文藝春秋)
街道をゆく(1971年9月 - 96年11月、朝日新聞社、43巻目で絶筆)
人間の集団について ベトナムから考える(1973年10月、サンケイ新聞社)
長安から北京へ(1976年10月、中央公論社)
歴史の舞台(1984年3月、中央公論社)
アメリカ素描(1986年4月、読売新聞社)
草原の記(1992年6月、新潮社)
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