タンザニアのオルドバイ渓谷(ラエトリはこの南にある。)の入口に、オルドバイ博物館がある。
ここには関野が見たがっていたものがあった。
アファール猿人の足跡である。
正確に言えば、石膏で取った足型のコピーで、本物はラエトリのゴールに眠っている。ここには男と子どもと女の足跡と思われるものが同じ方向を向いて並んでいる。
この足跡に会うために、関野は10年のグレートジャーニーの旅を挙行し、今まさに感動のゴールの直前にいる。
関野は足跡を自分の手で触り、これはお父さん、これは子どもかなと説明していく。
その後ろの二つ並んだ足跡がお母さんかなと想像していく。
関野のストーリーの中では、ここの足跡群は家族なのである。
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