民族の世界地図 スラブ民族のこと その2  スラブ地域の民族の離れ小島の3国

スラブの地域に民族の離れ小島のように、アジア人種の国ハンガリー(赤星マーク)と、古代のダキア人と植民したローマ人の混血だとされているルーマニア(緑星マーク)がある。(ルーマニアの成立には異論もある。)

なお、ブルガリア(青星マーク)も、フン族の末裔のブルガル族と南スラブ人の混血の国とされている。



この地域のこの3国は、興味深い存在である。


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まず、ブルガリア(青星マーク)から攻める。

ヨーロッパは、アジア人種であるフン族の民族大移動により、ゲルマン民族が西方へ追いやられ、ヨーロッパ諸国の原型の国々を形作って行ったという経緯がある。(この民族大移動で、原住民のケルト民族はアイルランドまで追いやられた。)

フン族の末裔のブルガル族の作った国が、ブルガリアヨーグルトの国「ブルガリア」



そして、ハンガリー(赤星マーク)攻め。

ハンガリーは中央アジアからアジア人種のマジャール(モンゴル→ムガール→マジャールと転訛」)人がオストマーク(現在のオーストリア)の東に居住し、建国した国。(彼らの別称はオグル(人食い鬼)、当時のヨーロッパを震撼させた。)



最後にルーマニア(緑星マーク)を攻める。

ドナウ河の北のルーマニアは古代ローマ帝国時代はダキアと呼ばれ野蛮人の住む国だった。

(ローマ人は同様にゲルマン民族を下位に見ており同民族のゴート人の意味は野蛮人となる。)

この国は、やがてダキヤ・ドナウ公国となり、19世紀末に、古代ローマ人の子孫の国という意味のルーマニアとなる。

(この国のトランシルバニアのプラド公は吸血鬼ドラキュラのモデルである。)



3国とも古代はヨーロッパの辺境の外の国であり野蛮人や怪物の棲む国だった。

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